どーも。3ヶ月ぶりにマトモな仮歯が入って安心感いっぱい、公平(@kohei_nagura)です。
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さて本日は、『Being Management』という本の紹介をしながら、「リーダー論」、さらに詳しく話を進めて、
「『◯◯すべき!』という思考からの脱出」ということをテーマにお話していきたいと思います。
【『「リーダー」をやめると、うまくいく。』とは?】
そもそも『Being Management 〜リーダーをやめるとうまくいく〜』がどういった本かというと、
創業1805年で東京・亀戸に200年以上も構えるくず餅屋「船橋屋」の8代目の社長さんが書いた本です。
…というと、だいたいの方が「くず餅屋?」となかなか触れる機会の少ないジャンルの本かと思いますが、
かくいう僕も「くず餅屋さんの本とか…なんかオモシロそう!」ジャケ買いしたうちのひとりです(笑)。
そんな本書で、テーマとして書かれているのが、
「リーダーだからって『◯◯であるべき』なんて考えなくてもよくない?」 というメッセージ。
まぁ、一般的に会社や団体のトップに立つ方というのは、
「リーダーたるもの『◯◯のようにあらねばならない!』と考える方も多いでしょう。
どういった組織においても、リーダーという存在は常に重い責任とプレッシャーにさらされています。苦悩の根本にあるのは、「理想的なリーダー像」です。リーダーの多くは、こうしたあるべき理想の支配され、苦しんでいるのです。だからといって、リーダーが迷いや弱さを見せると、仲間たちが不安になってしまうので、そう簡単に弱音を吐くことができません。誰にも悩みや苦しみを打ち明けることができず、その苦悩をひとりで抱え込んでいる孤独なリーダー。
(引用:『Being Management』より)
このように、本書では「あるべきリーダー像からの解放」ということをテーマに一貫して書かれています。
たしかに、「◯◯であるべき」という考え方は人をがんじがらめにしてしまいますね。
さらに言ってしまえば、これはリーダーの立場にいる方に限らず万人に必要な考え方です。
ただ、あるのは「あるべき姿」ではなく「ありたい姿」だけです。
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では、そんな
「◯◯であるべき」という思考から脱するために本書ではどうするべきとアドバイスしてくれているのでしょうか?
【そう、これでいいのだ。】
(画像引用:Yahoo!ブログ『想事記』より)
普段から無意識に考えがちな「◯◯であるべき」という考え方を脱出するための魔法の言葉。
それが「これでいいのだ」。
まぁ、あるがまま生きればいいじゃないの、ということですね。
「ええええ!たったそれだけ!?」と思ったそこのアナタ。
なにもコレは仕事論だけにとどまらず、普段の生活の中でも実践可能なスゴいアイデアなのです。
というのも、本書ではバカボンのパパの言葉を引用して「これでいいのだ」を語っています。 
私は、バカボンのパパなのだ
この世は むずかしいのだ
わしの思うようにはならないのだ
でも わしは大丈夫なのだ
わしはいつでもわしなので 大丈夫なのだ
これでいいのだと言ってるから大丈夫なのだ
あなたもあなたでそれでいいのだ
それでいいのだ それでいいのだ
わしはリタイヤしたのだ
全ての心配から リタイヤしたのだ
だからわしは 疲れないのだ
どうだ これでいいのだ これでいいのだ
やっぱり これでいいのだ
(引用:『Being Management』より)
この「これでいいのだ」と言う境地は、英語では「Being Life」と表現される状態。
簡単にいえば、「いまを生きよ!」ということですね。
さらに詳しくいうと、もともと『禅』の考え方にスティーブ・ジョブスさんも影響を受けたと言われていますが、
かなり深いテーマになってしまうので、また別の機会でもしっかり丁寧にお伝えできたらと思います(笑)。
そして、この「これでいいのだ」と言う言葉を生み出した赤塚不二夫さんですが、
生前は、タモリさんを見出し可愛がっていたエピソードが本書では紹介されています。
そんな赤塚不二夫さんがお亡くなりになった際、タモリさんが読み上げた弔辞がコチラ。
タモリさんは若く無名だった頃、新宿のバーで赤塚不二夫さんに見出され、お笑いの世界に住むように進言され、有形無形の援助を受けました。そんなタモリさんの弔辞は、何も書かれていない白紙を広げて読まれたことで、歌舞伎の「勧進帳」だったのではないかと大きな話題になった。
(中略)
〈あなたの考えは、すべての出来事、存在をあるがままに、前向きに肯定し、受け入れることです。それによって人間は重苦しい陰の世界から解放され、また時間は前後関係を断ち放たれて、その時その場は異様に明るく感じられます。この考えをあなたは見事に一言で言い表しています。すなわち「これでいいのだ」と〉
(引用:『Being Management』より)
おそらく、「◯◯すべき」という鎖にしばられている方からすれば信じられない考え方じゃないでしょうか?
「まだまだ課題があるのに『これでいい』とは何事だ!」と。
でもですね、
その課題に向かって頑張って力の限り努力していったとして、仮にツブれてしまったらどうするのでしょう?
特に、先ほども言った会社や団体のトップだったら、責任やプレッシャーに押しつぶされてしまうでしょう。
まず先に頑張りありきという「昭和の根性論」は、組織を疲弊させます。
(引用:『Being Management』より)
そんな時は、ふと立ち止まって
「これでいいのだ。」とつぶやいてみてください。
こう言うことによって、不思議と心がスッとラクになるかと思います。
《登山の目標は山頂と決まっている。しかし、人生の面白さ、生命の息吹の楽しさは、その山頂にはなく、却って、逆境の、山の中腹にあるといっていい》
(中略)
登山という行為そのものの意味や価値をしっかりと見出すことで「山の中腹」と言う「今」を楽しめると伝えたかったのではないでしょうか。
(引用:『Being Management』より)
つまりは、
「これでいいのだ。」という名言は「いまを楽しむ」ための素敵なコトバなんですよ!
ということは、この「これでいいのだ。」を日常でつぶやかないとソンということになりますね(笑)。
そんなわけで、
『Being Management 〜リーダーをやめるとうまくいく〜』を是非ご一読いただいて『「これでいいのだ」マインド』を身につけてみてはいかがでしょうか?
それでは、今回これにて失礼します。
皆様に、心よりの感謝を込めて。
公平