時々、まわりみち。

真面目で優しいが故に自分が傷付く…そんな生きづらさを感じる人が強かに生きるヒントを綴ります。

【ストレス対処法】かの "近代哲学の祖" デカルトはこう言った、「おい、困難なんて分割しちゃおうぜ」と。

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どーも。在宅ワークと週末自粛要請のため1日あたりの消費カロリーが少なすぎて完全に運動不足マン、公平(@kohei_nagura)です。

 

 

 

 

 

さて、本日は「我思う、ゆえに我あり」でおなじみ、

フランスの哲学者・デカルトの思想である「困難は分割せよ!」というテーマでお話をしたいと思います。 

 

我思う、ゆえに我あり デカルトの「方法序説」より

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【目次】

 

 

 

【環境の変化でストレスにやられてない?】

 

この全世界中でバタバタと問題となっている「The コロナショック」

 

おそらく日本でも、ほとんどの会社では通常業務をやめ在宅ワークを推進したり、

学校であれば、学校に登校せず遠隔指導が多くなってきている時期かと思います。

 

 

もちろん、働いている方の中にはエッセンシャルワーカー(essential worker)のような方もいらっしゃるので、

そのような方々が現場で働いてくれているから生活が成り立っているわけで、日々のありがたみを感じますね…。

 

www.life-travel-consultant.com

 

 

 

そんな自分も例に漏れず在宅ワークをしているのですが、いざリモートワークしてみると、

意外とオフィスでやるような仕事はどこでもできるんだなぁというのが率直な感想です。

 

これまで気がついた違いは、

チャットやビデオ会議でやりとりしているから対面のコミュニケーションにはない機微が読み取りにくいことぐらいですかね。

 

 

正直、むしろ急なムダ業務がなくなったり通勤時間が減って業務効率化できたりと、

とにかく在宅ワークに対してありがたみを感じる今日この頃です。

 

www.work-management.jp

 

 

 

しかしながら、逆に新型コロナウイルス禍で環境が変化することで社会問題になっていることも多いですよね。

 

 

 

たとえば、「人と会えないというストレスがある」こと。

 

ちょっとした雑談や相談をする相手が近くにいなかったり、

ひとりぼっちで不安だったりする方というのも多いでしょう。

 

 

逆に、「家族が家にいることで増えるストレス」もあります。

 

いままで家にいなかった旦那さんが一日中いるとなると家事が増える、

そのほか、子どもだったら親にガミガミ言われる時間が増えるなどなど。

 

 

 

ダーウィンのいうように、このコロナウイルス禍においては

「変化に適応できるものが生き残る」のだとひしひし感じます。

 

ダーウィンの「種の起源」: はじめての進化論
 
若い読者のための『種の起源』

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ま、それは置いといて(笑)、そんな

在宅時間が増えることで生じるストレスにうまく対処していくにはどうしたらいいのでしょうか?

 

 

 

【困難なんて分割しちゃえ!】

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では、このコロナウイルス禍における最高のストレス対処法をお伝えしましょう。

 

 

それが、

「困難は、分割せよ。」

ということです。

 

 

 

たとえば、

あなたがランニングでヘロヘロになっている時かけられたいコトバはなんでしょうか?

 

 

これちょっと考えてみると、「もうチョットだけ頑張れ!」って何度もくり返し言われるよりも、

「あと300メートル!」 と1回だけ言われた方が「最後の踏ん張り」がきいて力が湧いてきますよね?

 

これが、まさに具体的な数字を用いた「困難の分割化」です。

 

 

 

 

 

仕事でも勉強でも、さらにはプライベートのタスクなどなどなんでもいいですが、

一気にいくつもやらないといけないことが出てくると「あぁ〜…」とテンションが下がってしまいます。

 

しかし、たとえコロナウイルス禍で解決できそうにないくらい難解なことが出てきたとしても、

その一部だけならちょっと冷静になって考えてみれば解決策が思いつくかもしれません。

 

 

 

とにかく、

『一部』を分析し解決することで『全部』もいつも間にか解決していくのです。

 

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ほら、このかんじ、全体のホールケーキからひとり分を取り出すみたいじゃないですか?

 

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少しずつ1日1個カットしたケーキを食べてくうちに全部ひとりで食べちゃってた、みたいな。
(これレアチーズケーキ大好きだった当時の僕が、気づいたらホールケーキ1個分たいらげてて、お母さんに怒られてしまったというオチです(笑))

 

 

 

 

 

それでですね、なぜこの『一部』を解決する「困難の分割」が必要かというと、

それは、わたしたち人間が「なまけもの」だからです。

 

 

人間の本心は、ひとことで言うと 「努力は最小、効果は最大」 です。

そのため、通販番組のような「たった◯◯で、△△の効果!」 に超弱いんですよね。

 

ネット通販はすべて、この「なまけもの」本性をあおる手法で宣伝を行っています。

(「着るだけで腹筋バキバキになるシャツ!」なんて、どう考えたってインチキですが、0.1秒くらい「待てよ…これいいな!」と思ってしまうことが今でもあります(笑))。

 

 

 

 

 

ま、とにかくとにかく今のコロナウイルス禍における最高のストレス対処法は、

「ヤなこと?それ細かくして解決すればいいんじゃね?」という【困難の分割化】なのです。

(ちなみに、この【困難の分割化】を唱えたのは "近代哲学の祖" デカルトです)

 

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【「大きなストレスを小さなストレスに分ける」ヒントになるロウソク問題】

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さて、これまで【困難の分割】という話をしてきましたが、

これに関して『ロウソク問題』というクイズ(?)はご存知でしょうか?

 

 

 

ドイツの心理学者カール・ドゥンカーが行なった実験なのですが、こんなかんじの実験です。

 

f:id:kohei_nagura:20200429004756j:plain(「ロウソク」と「大量の画びょう」と「マッチ」)


上の図にある道具を使って、

「テーブルにロウがたれないようにロウソクを壁に取り付けてください」 という問題です。

 

 

これ、もちろん画びょうで壁に取り付けようとしてもうまく固定ができないですし、

ロウをとかして壁に取り付けようとしたとしてもテーブルにロウが垂れてしまいます。

 

 

 

 

 

…んでキニナル正解はというと、

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こんなかんじで、
画びょうを入れていた箱を使うというのが正解です。

 

 

 

 

 

つまり、今回の例でいうと

「テーブルにロウがたれないようにロウソクを壁に取り付ける=(最大の)困難」なワケです。

 

それを解決するにあたって、「箱=画びょうの入れもの」としか考えていなければ困難は困難なままです。

 

 

 

しかし一方で、あらかじめ画びょうを箱から出しておくと、「あ!これ空箱として使えんじゃん!」と、

自分の目の前にある問題をバラバラに分解して課題に立ち向かうことができます。

 

まさに、この要素要素に分解する作業が【困難の分割化】です。

 

56の質問カードで身につくプロの課題解決力

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ではでは、この発想を現代で置きかえてみましょう。

 

今まさに在宅ワークが浸透し外出自粛要請が出てる昨今、

その「ストレスを感じているのであれば【ストレスの分割化】を図ればいいだけ」ということになりますよね。

 

 

 

 

 

「外出自粛だから友達とも会えずツマラナイ遊びたい!」

「家族と常に一緒だからひとりの時間がほしい!」

「あちこち身体が痛いからジムで運動して発散したい!」

などなど、このストレス全体はさっきのケーキみたいに『全部』から『一部』へと目線をうつして分割していくだけです。

 

 

 

友達と会えなくて凹むならば、今度会った時の楽しみを増やすため自分の時間を楽しめばいいだけです。

家にいる旦那ともめるのであれば、少し頭を冷やして落ち着いて寄り添うようにすればいいだけです。

これまで行っていたジムが休みならば、家でできる簡単お手軽ダンベル運動を始めればいいだけです。

 

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このように、

たくさんのストレスがあるように見えても【困難の分割】をして細分化していけば気づかぬうちに問題は解決しているのです。

 

 

 

たとえ大きなストレスに見えても、

所詮は小さなストレスの寄せ集めです。

 

 

なかなか細分化する作業は一筋縄ではいかず訓練のいる難しいことではありますが、

デカルト哲学の【困難の分割】を日々の生活にとりいれてみてはいかがでしょうか?

 

 

方法序説 (ちくま学芸文庫)

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それでは、今回これにて失礼します。

皆様に、心よりの感謝を込めて。

 

 

公平