どーも。ついに昨日、我が家も停電・断水から復旧してひと安心しております、公平です。
9/6(木)3時8分、北海道胆振地方中東部を震源とする最大震度7の地震が発生しました。
その地震の、気象庁によって命名された名前が「平成30年北海道胆振東部地震」、
現在住んでいる札幌市清田区でも震度5強を観測し、夜は真っ暗な中ラジオだけが流れる生活を送りました。
幸い、実家のある神奈川にいたときにも「平成23年東北地方太平洋沖地震」で被災しているため、
余震の心配をしながらも備えを行い、計画停電の生活もしていた経験が今回まさに活きてきました。
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【3.11】東日本大震災から7年。震災と向き合い、生きるということ。【時々、まわりみち。】
まさか起こるはずも無いと思っていた人が大多数であっただろう「平成30年北海道胆振東部地震」ですが、
6月の大阪地震、7月の豪雨、8月の台風に続き、自然災害は予想だにしないところに起こるものだということが分かります。
かくいう僕自身も、おそらく北海道は地震はこないだろうと思っていた矢先の出来事だったため、
とにかく自然災害については、いつ起こるか分からず「備えあれば憂いなし」と心に留めておこうと感じました。
本日は、今回の「平成30年北海道胆振東部地震」で露呈したマイナスな問題については盛んに報道されているので、あえて触れず、
当たり前の生活で見えなくなったいた、地震によって再発見できたプラスな点について、実際に体験した立場からお伝えできればと思います。
【相互に助け合う心、厳しい状況だからこそ。】
〔北海道地震から汲み取る、それぞれの意義。〕
本ニュースは日本全土で大々的に報道されただけでなく、海外のメディアでも速報として取り上げられ、
地震が発生した6日の夜、台湾の蔡英文総統が被災地に向けてツイートをし話題になりました。
台湾は日本の良き友人として、自然災害が続く日本と共にこの困難な時期を乗り越えたいと願い、またそうする義務があると考えています。北海道で発生した地震のために、台湾は特殊救助隊員40名、災害救助犬2頭、及び必要な器材を派遣する用意を整えました。これからも引き続き日本を応援します。 https://t.co/3OZENrkMzl
— 蔡英文 Tsai Ing-wen (@iingwen) September 6, 2018
今回の北海道地震から学ぶことはたくさんありますが、僕個人としては上記のように、
助けようとしてくれる存在が身近にも世界にもいるということが最も印象的でした。
月並みな言葉ではありますが、実際に体験した自分の立場から素直に感じたのが、
ピンチな時こそ支え合い、声を掛け合うことがものすごく大切だということです。
はっきり言ってしまえば、今回の北海道で起きた地震で見えてくる問題はたくさんありました。
例えば、よくニュースに取り上げられていましたが、北海道電力のブラックアウト問題や、
スマートフォンのバッテリー切れやネット回線の接続不良による情報難民問題などです。
しかし、起こってしまったことは起こってしまったこととして対処しないといけないので、
今後、日本や世界で同じことが繰り返されぬよう、しっかりと情報をストックし共有していけば良いだけのことです。
そのため、今回はプラスな面に目を向けることが社会の飛躍前進には必要不可欠なのです。
もちろん起こってしまった地震の原因を追究することは大切ではありますが、
それぞれが今回の地震発生の意義を見出すことがもっともっと重要です。
とにかく、被災した自分が感じた「平成30年度北海道胆振東部地震」の意義というのが、
譲り合いの心、そして支え合いの心といった【相互扶助の精神】ということなのです。
〔相互の支え合いが道を切り拓く唯一の道。われ先にではうまくいかない。〕
では、先ほどの【相互扶助の精神】ということですが、具体的にどういうことかというと、
簡単に言ってしまえば、万人はひとりのために、ひとりは万人のためにということですね。
…まぁ、いささかキレイごとではありますが、全員が全員これを実践できているならば、
どんな自然災害、いや、そのほか重要な問題にあたっても一致団結して乗り切れるのではないでしょうか。
でも、これができていないから、実際には問題がいくらでも露呈してしまうのですね…
なので、その理想に少しでも近づくことが問題を切り拓くカギになり得るということです。
この助け合いの心は、あらゆるところで感じました。
たとえば、今回の地震発生を受けて、僕自身、彼女の実家に避難させていただき、
温かいご飯をいただいたり、お風呂に入らせていただいたりしました。
実際、お風呂のお湯が出ず、暗い中ガスコンロでお湯を沸かしカップラーメンを食べる生活だったため、
ご家族のお気遣いには、地震で不安を感じていた自分にとって、本当に心からありがたみを感じました。
また、震災発生の直後にも関わらず、コンビニやスーパーを開けてくれて働いている方々に触れ、
店員さんもご家族などがいて不安なはずなのに、一生懸命に物資を提供してくれてとても嬉しかったです。
その他、職場の方々、同じマンションの方々、道ゆく同じく被災して困っている方々とのコミュニケーションにより、
人の奥底に眠る支え合いの心というか、人間の心の美しさみたいなものを素直に感じる毎日でした。
おそらく、これが
「われ先に食糧をくれ!」
「われ先に電気を供給しろ!」
とかだったら、こんなに復旧は早くなかったでしょう。
実際、2年前の熊本地震の時も、助け合いによって乗り越えることができた事例は多々ありました。
このような、小学生でも教わるようなシンプルなことが大人になって忘れがちだなぁ改めて強く思い、
今回の「平成30年度北海道胆振東部地震」によって、単純だけど大きな意義を見つけられた気がしました。
【苦境にあっても、天を恨まず。】
ここまでザックリと、今回の北海道地震により【相互扶助の精神】を感じたと述べてきました。
しかし、最後に1点、お伝えしたいことがあります。
冒頭でも言ったように、僕は今回の「平成30年度北海道胆振東部地震」だけでなく、
実家のある神奈川に住んでいた際に、2011年3月11日に起こった東日本大震災も経験しています。
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【3.11】東日本大震災から7年。震災と向き合い、生きるということ。【時々、まわりみち。】
その震災の数日後にテレビで見た、被災地の中学校の卒業式にて読まれた答辞の一節を思い出しました。
苦境にあっても 天を恨まず 運命に耐え 助け合って生きていくことが これからの 私たちの使命です
苦境にあっても天を恨まず
…これが日本に住む私たちにとって大切なのことなのではないでしょうか。
困難な状況から逃げ出すのではなく、それを引き受けて耐え抜いて力強く生きようとするこの言葉には、
自然災害の対処法としてだけではなく、生き方の本質が詰まっているように個人的に感じました。
当然ですが、自然の力などは人智の及ばないもので、それを知っているか否かということは非常に重要です。
このことを知っていれば謙虚になり、「人事を尽くして天命を待つ」的な発想になることと思います。
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人事を尽くして天命を待つ。自由意志と運命論の狭間で。【時々、まわりみち。】
今回の地震で亡くなった方のご遺族の気持ちを考えると、本当に心が痛みます。
しかしながら、いくら自然を恨んだって仕方がありません。
過去は過去として受け入れ、各々が「平成30年度北海道胆振東部地震」によって意義を見つけ、
そして、決して自分だけで抱え込まず周囲で支え合って生きていかなければなりません。
困っている人、弱い立場に置かれている人、そんな方々を見かけたら、すぐに手をさしのべ、
【相互扶助の精神】を表面上ではなく、心の奥底から発揮していける社会にしていきましょう!
それでは、今回これにて失礼します。
皆様に、心よりの感謝を込めて。
公平