どーも。ぬくぬくゴールデンウィーク振替休暇を過ごす日々、公平(@kohei_nagura)です。
さて本日なのですが、久しぶりの
「本のまとめ」からの「生き方のヒント」についてのお話です。
その本というのが、『エッセンシャル思考』という本。
今回から3週にわたって、『エッセンシャル(essential)思考』という本の紹介をしつつ、
「より少なく、しかしより良く」という「エッセンシャル思考」を日常に活かしていたできればと思います。
ではでは、さっそく参りましょう!
【目次】
【『エッセンシャル思考』とは?】
(画像引用:『エッセンシャル思考』より)
今回ご紹介する『エッセンシャル思考』という本、タイトルだけは有名なのですが、
「いったいどんな本なのか」ということは、おそらくご存知ない方も多いのではないでしょうか?
ま、ほんとザックリ簡単にまとめてしまうと、
自分にとって、本質的な仕事だけをやれ。それ以外の仕事は、すべて無視しろ。
ということですね。
そしてそして、そんなエッセンシャル思考を身につけるためには、以下の「3つの真実」が大事とのこと。
「やらなくては」ではなく「やると決める」。
「どれも大事」ではなく「大事なものはめったにない」。
「全部できる」ではなく「何でもできるが、全部はやらない」。
(引用:『エッセンシャル思考』より)
このように、「エッセンシャル(=essential, 必要不可欠な)思考」は【自分で決めたことだけを行う】という考え方ですが、
これは、プロダクトデザイナーとしても有名なディーター・ラムスさんの信念に近い、と本書では述べられています。
ディーター・ラムスは、自らのデザインに対する考え方を、きわめて簡潔に言い表している。
ドイツ語で「Weniger, aber besser」、すなわち「より少なく、しかしより良く」。エッセンシャル思考とは、まさに「より少なく、しかしより良く」を追求する生き方だ。
(引用:『エッセンシャル思考』より)
そして、そんな今回は『エッセンシャル思考』①ということで、
「本当に重要なものごとを見極めるために必要な5つのこと」というテーマに絞ってお話しします。
【本当に重要なものを見極めるために必要な5つのこと】
【9分で解説】エッセンシャル思考②見極める技術【現実的サラタメ式90点ルール】
〔孤独:考えるためのスペースをつくる〕
まずは、とにかく最初に通らなければいけないことは「孤独」ということです。
おそらく、パッと「孤独」というコトバを聞いてポジティブな印象をもたない方もいらっしゃるかと思いますが、
これは「考えるためのスペース」をつくるという意味で非常に大切になってくるフェーズです。
エッセンシャル思考における集中とは、100の問題をじっくり検討できるだけのスペースを確保することだ。それは目の焦点を合わせる作業に似ている。ひとつのものに固執せず、つねに視野全体を把握して焦点を調整するのである。
(引用:『エッセンシャル思考』より)
よくいがちな人物として、仕事でもプライベートでも忙しそうにしている人。
こういった人というのは、ふと「時間をムダにしないすごい人」と勘違いされがちですが、
よくよく考えれば、「考えるためのスペースがない人(=余裕がない人)」と同じです。
考える時間を確保することは単なるライフハックではなく、生き方の表明である。
(引用:『エッセンシャル思考』より)
本書のタイトルである「エッセンシャル」というコトバのとおり、
まずは「何が必要不可欠なことか」ということに集中しなければ話がスタートしませんよね。
マイクロソフト社創業者のビル・ゲイツも、1週間の「考える週」を定期的にとっていたことで知られている。じっくりものを考え、本を読むための時間だ。
(引用:『エッセンシャル思考』より)
あまたの有名人も実践しているように、
とにかく「自分の中の脳のスペースを確保することは非常に重要なこと」なのです。
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〔洞察:情報の本質をつかみとる〕
次にくるのが、「洞察」というフェーズで「情報の本質をつかみとる」ことが必要になります。
日々出会う情報はあまりに膨大で、とてもすべてを調べることはできない。吟味すべき情報を見分けるためには、どんどん飛び込んでくる情報や選択肢をフィルタリングするしくみが必要だ。
(引用:『エッセンシャル思考』より)
先ほど、「孤独」というものを経験することで「考えるためのスペース」が必要になるという話をしましたが、
あまりの情報の多さのため「どれが自分にとって大事な情報か」が見分けられないことはよくあることです。
そして、この「情報の多さ」により「不安」になってしまうというのが今のコロナウイルス禍だと前回の記事で述べました。
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だからこそ、いま一度ここで確認しておきたいのは
「ありきたりだが各々の話題を深く知ることが大事」ということです。
ストーリーの本質に迫るためには、その話題を深く知っておくことが不可欠だ。大切なのは、事件をより大きな文脈のなかに置き、一見無関係な分野とのつながりを発見すること。
(引用:『エッセンシャル思考』より)
そのため、「洞察」とは「検討できるスペースを探したうえでの本質を見抜き他分野とリンクさせる作業」と言い換えてもいいかもしれませんね。
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〔遊び:内なる子供の声を聴く〕
そして、3つ目は「遊び」。これは、「内なる子供の声を聴く」ということです。
遊びは、それ自体を目的とした行動だ。何かのためでなく、遊びたいから遊ぶ。凧あげ、歌、ボール投げ。どこにもたどり着かない行動は、一見無駄なようにも思える。しかし実は、そうした遊びこそ、人間にとって不可欠な行動なのだ。
(引用:『エッセンシャル思考』より)
まぁ、これはなかなかわかりやすいかもしれません。
やっぱり、「遊び上手」な人ほど「人生上手」ですもんね。
これについては、以前に「なんだかんだ『遊び心』をもっている人が最強なんじゃないかという説」を唱えてますので(笑)、
ぜひぜひ、そちらのO先輩の物語を見ていただき「遊び心ってすげー大事じゃん!」と少しでも感じてもらえたらと思います。
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〔睡眠:1時間の眠りが数時間分の成果を生む〕
世界的なリーダーたちも、1日8時間眠っているという。
(引用:『エッセンシャル思考』より)
これは、【本当に重要なものを見極めるために必要な5つのこと】の中でも「キング・オブ・重要」なことです。
ズバリ、4つ目は「寝ること」。
もう、このテーマは「エッセンシャル思考の真髄」だと個人的に勝手に認定しています(笑)。
私たちの最大の資産は、自分自身だ。自分への投資を怠り、心と体をないがしろにすると、価値を生み出すための元手がなくなってしまう。自分という資産を守らなければ、世の中のために働くこともできないのだ。ところが現実には、優秀な人たちがどんどん自分を壊している。その最大の原因は、睡眠不足である。
(引用:『エッセンシャル思考』より)
フツーに考えてみれば、「睡眠時間を削って寸暇を惜しむことが大事なこと」だと思いがちですが、
その考えは実は正反対で、「睡眠こそがエッセンシャル思考のベース」となるのです。
これ超大事なので、もう一度だけ言います。
目の前の些細な出来事を断り、とにかく眠りを第一優先にしてください。
ポイントになるのが、
睡眠不足により見極める能力が落ちて優先順位がつけられなくなることが困るということなのです。
私たちが眠っているあいだ、脳は膨大な情報の整理と再構築をおこなっている。だから、起きたときには神経の新たなつながりができて、より多様な解決策を見つけることが可能になる。一夜のうちに、答えがひらめきやすくなっているのだ。
(引用:『エッセンシャル思考』より)
ただ本書では、健康面では「睡眠」という1点だけが書かれていましたが、
もちろん、「食材」など他のアプローチで「脳の再構築」が行うことも可能です。
その詳しい話については、ぜひ以下の記事を参考にしてみていただけると幸いです。
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〔選抜:もっとも厳しい基準で決める〕
最後ですが、これは個人的にもっとも参考になった「選抜」をするということです。
コツは、基準をとことん厳しくすること。「やろうかな」程度のことなら却下する。「イエス」と言うのは、絶対やるしかないと確信したときだけだ。
(引用:『エッセンシャル思考』より)
みなさんは日常で、特に職場において
「なんとなく頼まれたことを引き受ける」なんてことはありませんか?
「ちょっとキミ、これやっておいてもらっていいかな?」みたいに上司に頼まれてしまう、仕方なく、
「あ…はい…やっておきます…」と答えてしまい、ムダな仕事が増えるなんてことはよくありますよね。
そんなとき、
「あぁーーーー!!ことわっとけばよかったチクショーーーー!!」
とコウメ太夫ばりに心の中で叫ぶことでしょう。
(画像引用:日本タレント名鑑『コウメ太夫』より)
最重要基準をひとつ用意し、その基準に従って選択肢を100点満点で評価する。ただし90点未満の点数は、すべて0点と同じ。不合格だ。こうすれば、60〜70点くらいの中途半端な選択肢に悩まされずにすむ。
(引用:『エッセンシャル思考』より)
ただですね、これは「きっぱりと上司でもなんでも断わる」決意をしなかったアナタの責任。
ちょいとキツい言い方かもしれませんが、一瞬の勇気をもって断っておけば後々ラクができるのは目に見えています。
90点ルールのすぐれた点は、瑣末な選択肢を容赦なく切り捨てられるところだ。しかもシンプルな数字で決めるので、選択が合理的・論理的になる。直感や感情の入り込む余地はない。厳しすぎるルールに思えるかもしれないが、妥協すれば自分が損をするだけだ。
(引用:『エッセンシャル思考』より)
もちろん、そんな僕自身も「あぁ…こんなムダな仕事が増えてしまったよ…」なんて体験めちゃくちゃありますので(笑)、
「その仕事をすることは満点のうちの90点にならない」のであればスパッと「やりません!」と断わるようにしています。
まさに、これが「選抜する=もっとも厳しい基準を決める」ということであり、
これまでの「孤独」「洞察」「遊び」「睡眠」という土台があったうえで初めて成り立つものなのです。
つまり、
基準を定めるためには考察してゴールを定めていないといけないということですね。
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【まとめ】
いかがでしたでしょうか?
ここまで少し難しい内容が続きましたが、頭の中でイメージはできましたでしょうか?
最後にまとめると、「本当に重要なものを見極めるために必要な5つのこと」は
孤独:考えるためのスペースをつくる
洞察:情報の本質をつかみとる
遊び:内なる子供の声を聴く
睡眠:1時間の眠りが数時間分の成果を生む
選抜:もっとも厳しい基準で決める
です。
どれもこれも非常に重要なので、ぜひ次回まで覚えておいてくださいね!
…というわけで、
また次回の『エッセンシャル思考②』でお会いしましょう!See you later!
それでは、今回これにて失礼します。
皆様に、心よりの感謝を込めて。
公平