時々、まわりみち。

真面目で優しいが故に自分が傷付く…そんな生きづらさを感じる人が強かに生きるヒントを綴ります。

【ネガティブ・ケイパビリティ】「辛抱強い人」と「打たれ弱い人」の、たったひとつの違いとは?

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どーも。人生初のホームベーカリー食パンに感動を抑えきれなかった、公平(@kohei_nagura)です。 

  

 

 

 

さて、本日は「この世の中で唯一の答えを求めない能力」すなわち、

『ネガティブ・ケイパビリティ』という能力についてのお話です。

 

 

 

「辛抱強い人」「打たれ弱い人」の違いって何なんだろう?

  

 

 

【目次】

 

 

 

【答えのない事態に備える力「ネガティブ・ケイパビリティ」】

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では、さっそく今日のキーワード。

それは、「ネガティブ・ケイパビリティ(Negative Capability)」です。

ネガティブ・ケイパビリティ(英語: Negative capability)は詩人ジョン・キーツが不確実なものや未解決のものを受容する能力を記述した言葉。日本語訳は定まっておらず、「消極的能力」「消極的受容力」「否定的能力」など数多くの訳語が存在する。

(中略)

容易に答えの出ない事態に耐えうる能力がネガティブ・ケイパビリティ。

(引用:Wikipediaより) 

 

 

簡単にいうと、「ネガティブ・ケイパビリティ(Negative Capability)」とは、

「なかなか答えの出ない状況にも耐えられる能力」のことです。

 

 

 

 

 

あなたも、たとえば苦手な人への対応に困った経験ありませんか?

そんなとき思うのが、「人間ってわかり合えないなぁ」ということ。

 

これこそ、完全に「The 答えのない問い」の典型ですね。

 

 

まさに、このような状況で「やっぱ人間ってわかり合えないから考えるのやーめた!」となると、

これは、いってしまえば「ネガティブ・ケイパビリティ」が低めであるいうことになりますね。

 

 

 

また、最近のコロナ対策もかなり良い例ですが、

「すべての物事に正解や万全の解決策があるわけではない」

という意味で「ネガティブ・ケイパビリティ」の話になります。

 

 

だって、基本的に国のお偉いさんや大多数の国民の方々は、

「正解とみえるもの」に簡単に飛びつきますよね。

 

当たり前ですが、そんなに簡単にホイホイ「答え」が見つかるのであれば、

こんなふうに、いま現状『第4波』みたいのがくるわけがないですからね(笑)。

 


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また、僕自身「小説」が好きでよく読むのですが、

文学の世界は「ネガティブ・ケイパビリティ」ありきです。

 

だって、「理想と現実」「正義と悪」「大人と子ども」ように二元論で考えがちな小説ですが、

小説などのフィクションを読みながら、「そんな人間は単純ではない」と改めて感じませんか?

 

 

むしろ、人間というのは「中間的な存在」ですし、どちらかというと「白か黒か」ではなく、

「グレー」のようなグラデーションのように表される存在であるはずです。

 

 

これ、まさに「正解がない」話です。

冒頭の、「人間ってわかり合えないなぁ」という想いです。

 

というようなことを小説から感じる…

答えのない問いに耐える能力「ネガティブ・ケイパビリティ」が鍛えられます。

 

 

 

あ、ちなみにですが、「どんな本を読めばいいかワカラナイ!」という方へ、

オススメの本を紹介している記事もありますので参考までに見てみてください!

 

www.life-travel-consultant.com

 

 

なので、こういった危機の時こそ、

「答えの出ない事態に耐えうる能力」である「ネガティブ・ケイパビリティ」を鍛えることが非常に大切なのです。

 

 

 

 

 

 

【なぜ、いまの時代に特にこの能力が必要なのか?】

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「VUCA時代とはなんぞや?」という話ですが、VUCA(ブーカ)とは、 

Volatility(変動性)

Uncertainty(不確実性)

Complexity(複雑性)

Ambiguity(曖昧性)

という4つのキーワードの頭文字から取った言葉です。

(中略)

このVUCA時代を生き抜くカギが、まさに「人的資源を有効に使い適材適所に人材を配置すること」であると強く感じています。

 

www.life-travel-consultant.com

 

 

この『VUCA時代』というワード、どこかで聞いたことはありますでしょうか?

 

 

これは、

Volatility(変動性)Uncertainty(不確実性)Complexity(複雑性)Ambiguity(曖昧性)

の頭文字をつなぎ合わせたもの。

 

ま、すごく簡単にいえば「なにが起こるかワカラン時代」ということですね。

 

 

 

たとえばまたコロナの話ですが、ひと昔前までは日本という国は世界的に魅力的で、

世界中から「ぜひ日本に来たい!」と、たくさんの外国人の方が旅行に来ていたわけです。

 

 

…それが、いつの間にか気がつけばコロナにより「国と国の移動が超困難」になりました。

 

これによって日本の旅行産業は大打撃を受け、なかには売上高96%減となった旅行会社もありました。

 

signal.diamond.jp

 

 

 

…のように、まさに安泰と思われていた旅行産業が急に一転して安泰じゃなくなったわけです。

  

つまり、これこそが「VUCA時代」

どんなことも「100%確実なんてことはない」ということです。

 

 

 

ネガティブ・ケイパビリティ(negative capability 負の能力もしくは陰性能力)とは、「どうにも答えの出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力」をさします。あるいは、「性急に証明や理由を求めずに、不確実さや不思議さ、懐疑の中にいることができる能力」を意味します。

 

  

『ネガティブ・ケイパビリティ〜答えの出ない事態に耐える力〜』の中でも述べられていることですが、

「不確実さや不思議さ、懐疑の中にいることができる能力」こそが「ネガティブ・ケイパビリティ」です。

 

 

 

まさに、この現代に生きる私たちは「不確実な世の中で平然とした顔」で生きていかねばなりません。

 

いちいち変化が起こるたび、「あ!やべ!もう終わった!」などとうろたえていたら、身体がいくつあっても足りませんね(笑)。

 

 

 

この逆のコトバで、『ポジティブ・ケイパビリティ』というものがありますが、

逆に、この「問題を早急に解決する能力」が必要だったのはチョット前までのお話です。

 

そして、この日本では『ポジティブ・ケイパビリティ』の教育だけをメインにしてきたわけです。

 

 

しかし、だんだんと時代が変わっていき、

自分の心にあるモヤモヤに耐える能力『ネガティブ・ケイパビリティ』こそが重要である

というように変わってきた理由が「VUCA時代にある!」ということなのですね。

 

 

 

【ちょっとでも正解に近づくための方法論】

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「絶対的な答え」を求めずとも不安を和らげる方法、それはズバリ、「相対的な近似値解」を意識することです。

(中略)

どうしても浮かび上がる不安を少しでも和らげるには、「理想の自分」を具体的にイメージして、その道中に関係ないものは無視するスタンスを持てば良いということになります。

 

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では、そんな「ネガティブ・ケイパビリティ」をどうやって鍛えればよいか、なかなかキニナルところですよね。

 

 

これはね〜、ズバリ、

「自分の目標に関係のないことはやらない」ということをくり返すしかありません。

 

 

どういうことかというと、まずは、

「絶対的な考えを求めちゃいそうになったときは対局を意識しバランスを取る」ということが必要です。

 

 

 

たとえば、先ほどの「人間ってわかり合えないなぁ…」の例でいうと、

「人間たるもの〇〇であるべき!」なんて絶対的な答えはないと知ることです。

 

 

この「人間たるもの〇〇であるべき!」が出てきたら、

自分では考えもつかない、真逆の考えを求めてみます。

 

そうすることで、対局の考えに触れてバランスが保てるのです。

これをくり返していくとことで、なんとなく「自分の人生の目標」が定まってきます。  

 

 

 

ちなみに、なんで「人生の目標」が定まっていくというと、

各人の目標は絶対ではない、つまり人それぞれ違うからです。

 

 

と考えると、ちょっとでも(自分にとっての)正解に近づくためには、

「理想の自分」をイメージしてその道中に関係ないものは無視すればいいということになります。

 

理想の自分をつくる100の法則

理想の自分をつくる100の法則

 

 

 

 

これ、別に「個人」の話に限った話ではなくて、

「社会」の問題にとっての正解を見つけるときにも使えます。

 

 

たとえば、性的マイノリティである「LGBT」の問題

 

 

この問題だって、そもそもの「ネガティブ・ケイパビリティ」がないと大変むずかしい課題です。

 

当たり前ですが、これには正しい(と見える)解がないからです。

 

 

 

2015年にあった、渋谷区と世田谷区でスタートした同性パートナーシップ制度がキッカケとなり、

各自治体が同様のアクションを起こすようになり、次々と連鎖反応が起きるようになりました。

 

これは、あきらめることなくマイノリティにより添い続けて「ネガティブ・ケイパビリティ」が養われた結果です。

 

 

まさに、「理想の自分」ならぬ「理想の社会」を考え続けてきた成果ですね。

 

 

 

これが、仮に「男と女だけ一対であるべきだ!」みたいな昭和風の考えしかない世の中だったら進歩はありませんでした。

なぜなら、「絶対的な考えしかないと思っている」すなわち「ポジティブ・ケイパビリティ」でしかないからです。

 

こんなんだったら、未来永劫「男女のペアのみ結婚可能」という世の中だったかもしれませんね。

 


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というわけで、結論。

 

「ガマン強い人」「打たれ弱い人」の違いは、たったひとつ。

それは、まさに「ネガティブ・ケイパビリティにあり!」ということです。

 

 

 

こんな時代なので、これからも不測の事態なんてたくさん起きます。

 

そんなときに「アワアワ…」とあわてふためきパニックになるのか、

それとも、「うん!冷静に考えよう!」と落ち着いて考えれるのか。

 

これは、ただひとつ「ネガティブ・ケイパビリティ」によりけりなのです。

 

※ ただ当然「ガマンしまくれ!」なんてことを言いたいわけではありません。

ぜっっっっっっっったい自分がツブれてしまうほどガマンはダメですからね!

 

 

  

というわけで、この

「この世の中で唯一の答えを求めない能力」である「ネガティブ・ケイパビリティ」

を鍛えてハッピーライフにしていきましょうね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは、今回これにて失礼します。

皆様に、心よりの感謝を込めて。

 

 

公平