どーも。平日は1時間の筋トレと30分のウォーキングが日課、公平(@kohei_nagura)です。
さて本日は、先のことが気になって仕方がない人に向けて、
「もっと『今ココ!』に集中してリアルタイムに生きてみない!?」というお話をさせていただきたいと思います。
【目次】
【囚われすぎている過去の鎖を断ち切るのが、いちばんムズいのかもしれない】
まずは、最近あった職場での出来事から。
現在、僕は塾講師していて日々高校生を中心に指導をさせていただいているのですが、
その中で最近あった「過去に囚われすぎている」高3の女の子のエピソードをひとつ。
担当している生徒で、まだ入塾して半年もたっていないRちゃんというコがいます。
そのコは、とにかく「勉強が大嫌い」状態でよくわからないまま塾に連れてこられ、
塾に入ってからも「勉強やる意味がわからない。」と毎日遊んでいました。
そして、そんな彼女が塾に入って2ヶ月ほどたったある日のこと、
「もう勉強なんか楽しくないから辞めるね」と言ってきたのです。
僕は、それを聞いて「まぁそりゃ当然のことだわな」と思いました。
なぜなら、Rちゃんは中学受験し中高一貫校に入り丸5年も通い続け、
ずーーーっと「お前はクズ」と教師に言われ続けた過去があるからです。
その内容を聞いてみると、ほんとにヒドイを通り越して呆れかえるものばかり。
これらの暴言を浴びせられながらココまで来たRちゃんがすごすぎます。
(同時にステキな友だちが多く「わたしは友だちに恵まれてきた!」と言っており、そこが心の支えだったとのこと)
ただ、そのせいで塾に入ってからも「どーせクズのわたしになんて勉強はできない」と思い込んでしまっているのです。
そこで、とにかくそこから「キミはできる!」という話をコトバを変えRちゃんに伝え続けてきました。
これは、なにも「お世辞」や「ヨイショ」の類ではなく、
本当にRちゃんに将来を担う存在としての可能性を強く感じているからです。
それを、
たった数人のどうでもいい大人たちの心ないコトバによってツブされるのなんて勿体なさすぎます。
なので、ひたすらめげずに期待のコトバをかけ続けて3ヶ月ほど、やっとのことで、
「そんな(勉強面で)褒められたのなんて人生で初めてだよ!」と言ってくれるまでになったのです。
いまは、早稲田大学の文化構想学部を第一志望に人が変わったように受験勉強に取り組んでくれています。
(やはり、もともと中学受験をしているので飲み込みは早く、非常に考える力や学ぶ力が大きいです)
今回は、彼女にとって学校教師という毎日会う人間が洗脳して考える力を奪おうとする存在でしたが、
あなたの周りにも、親やメディア、さらには政治家や官僚などの巨大な権力が洗脳者になりえます。
こんな洗脳ごときで、自分の一生を大きく変えられてしまうなんて悲しくはないですか?
と考えると、
いかに「囚われている過去の鎖を断ち切ることの難しい」ことかと思うのです。
そこで、そんな過去のイヤな出来事から自由に考えるための工夫が必要になってくるのです。
【人間の認知なんて、ただリアルタイムに合成してるだけ。】
さっそくですが、まずスゴーく大事なことから。
それは、人間には「現在」しか存在しないということです。
なぜならば、人間は物事を認識する場合に過去の記憶に頼るのですが、そうした記憶は、
脳の中にバラバラに保存され記憶を呼び起こす際その度ごとに新しく合成されるからです。
「???」という方も多いと思いますので、まずは先ほどのRちゃんの例で考えてみましょう。
たとえば、高3で受験生のRちゃんは受験勉強に集中したいと思っても、
「所詮わたしはバカだから…」と無意識に思い返して理想の自分への努力をさまたげてしまいます。
これは、Rちゃんにとって現在の思考を形作ることが過去の記憶に大きく依存しているということになります。
認知脳科学的に考えてみると、いま現在で考えていることや何かを思い出すということは、
バラバラになった記憶をもう一度「再構成(=部分同士がまとまって一つのものとして機能)」するようになることなのです。
これを、ムズかしい言葉でゲシュタルトと言ったりします。
そして、このゲシュタルトはなにかを認識するたびに形成されます。
もっと言ってしまえば、一瞬一瞬のうちに次々と新しいゲシュタルトは生まれてくるのです。
つまりは、
バラバラの過去の記憶(=情報)が合成されるのは「今」 この瞬間に他ならない
ということになるのです。
だから、この現状を常に把握してゲシュタルト形成をしていけば過去の記憶をイイように書き換えられるということになります。
これ、先ほどのRちゃんの例でいうと、
いつも「今ここ」の発想をもち、勉強できない(と勝手に思い込まされ続けてきた)過去の自分を書き換えていけば、徐々に自己肯定感を取り戻せるようになるということなのです。
【いつも、「今ココ」の発想で。】
私は、バカボンのパパなのだ
この世は むずかしいのだ
わしの思うようにはならないのだ
でも わしは大丈夫なのだ
わしはいつでもわしなので 大丈夫なのだ
これでいいのだと言ってるから大丈夫なのだ
あなたもあなたでそれでいいのだ
それでいいのだ それでいいのだ
わしはリタイヤしたのだ
全ての心配から リタイヤしたのだ
だからわしは 疲れないのだ
どうだ これでいいのだ これでいいのだ
やっぱり これでいいのだ
(引用:『Being Management』より)
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ここで、ひとつだけ注意点。
よく勘違いされがちなことなのですが、現状とは想単なる「今」を意味するものではありません。
そうではなく、
過去の延長線上にある現在、そして現在の延長線上にある未来、これらをひっくるめて現状というのです。
すなわち、現状とは過去と現在と未来とがあたかも一つの線分上にある状態を指すのです。
ま、簡単にいえば、
自分の人生は断片的なものではなく「一本の線」でつながっているということですね。
さらには、これを個人の一生に置きかえるのみにとどまらず、 日本の歴史、もっと拡張して世界の歴史に置き換えてみてください。
もうおわかりかと思いますが、歴史も一本の線でつながっています。
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いま現在の私たちが享受している思想だったり、信条や職業選択などにおける近代的自由というのは、
フランス革命やアメリカ独立革命などような市民革命で流れた多くの血の代償として獲得したものです。
これこそが、まさに「抽象的思考」で俯瞰的に物事を見るということであり、
さらには、四次元的発想で物事を捉えるという思考に繋がっていくのです。
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とにかく、悩んでいる方々に向けてひとこと。
過去のことを振りかえっても、イイことなんてありません。
僕自身、過去を振り返ることに何の価値も見出していません。
特に、過去に起きた出来事の記憶をいつまでも思い悩んでいることは愚の骨頂だと思います。
なぜなら、現在は過去にベストな選択を積み重ねてきて顕在化してきたべストな結果だからです。
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ということは、結局まとめると「今ここに集中せよ!」ということになります。
人が後悔したり、くよくよと過去を思い悩んだりするのは、
時間が経過することによって後に評価される「結果論」に囚われすぎているからです。
しかしながら、
結果というのはいつでも流動的です。
たとえ、いま過去の選択によって「あのときこの選択をしたのは大正解だった!」と思っていることであっても、
仮に、数年たてば評価が逆転して「あれは大失敗だったなぁ…」と真逆の見方になることもあるかもしれません。
あなたには、ぜひ
「ベストの選択」と「ベストの結果」の集積としての現在にもっと自信をもってほしいと思います。
現在というのは、ベストな選択がもたらしたベストな結果なのです。
この「今」がベストだと認識できれば、仮に過去にどんな思い出したくない出来事があったとしても、その過去のイヤな記憶によって悩ませれることはなくなるでしょう。
なので、
「人間の認識はリアルタイムの合成」ということを常に念頭におきつつ、素敵な人生を歩むためのヒントにしてみてはいかがでしょうか?
それでは、今回これにて失礼します。
皆様に、心よりの感謝を込めて。
公平