時々、まわりみち。

真面目で優しいが故に自分が傷付く…そんな生きづらさを感じる人が強かに生きるヒントを綴ります。

そろそろ「課題の分離」して対人関係の悩みを解消しようぜ。

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どーも。めっきり冷えこむ朝に布団でネコのように丸々する毎日、公平(@kohei_nagura)です。

 

  

本日は、アドラー心理学の話でもあるのですが、

「課題の分離」という話についてツラツラと綴っていきます。

 

 

 

【アドラー心理学でいう「課題の分離」とは?】

 

では、そもそも「課題の分離」ってなんなんでしょう?

 

それは、読んで字のごとく「課題」を「分離」することなのですが、

これでは話が終了してしまうので(笑)、もう少し詳しくみていきましょう。

 

 

『課題の分離』とは、予測不可能な相手の感情や気持ちを「他者の課題」とし、自分の予測可能・コントロール可能な自分の感情や気持ちを「自分の課題」として分けてしまおう。そして、「他者の課題」は自分には「変えること・コントロール」ができないから無視してしまおうということです。 

 

www.minimalman-not.com

 

 

 

というわけで、簡単に「課題の分離」をまとめると 

課題の分離=コントロール不可の「他者の課題」は気にすんな!

ということです。

 

 

 

 

 

たとえば、塾講師という仕事がらで大変恐れ入りますが(笑)、

「親の課題」「子どもの課題」ということを例に考えてみます。

 

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 (画像引用:【アドラー心理学】課題の分離をもっと詳しく分かりやすく!(ライフハックアニメーション)より)

 

lifehack-animation.com

 

 

 

よく親御さんとの日々の面談やメール対応しているうちに気がつくのですが、

まぁ「課題の分離」ができていない親御さんの多いこと多いこと

 

 

具体的によくあるのは、 

親「ほんとウチの子は「家で勉強しろ!」と言ってもやらなくて…」

子「(いつもガミガミ言ってきてうるさいなぁ…)」 

という典型的なケース。

 

というか、このウザいやり取りを経験したことない人の方が少ないくらいだと思います(笑)。

 

 

 

これって、どう考えても「勉強をしないことの責任」を引き受けるのは子どもの方なので、

『「勉強をしない」=「子どもの課題」』ということになり決して「親の課題」ではないのです。

 

つまり、親は「自分の課題」と「子どもの課題」をごっちゃにして考えてしまっているということです。

 

  

まずは「これは誰の課題なのか?」を考えましょう。そして課題の分離をしましょう。どこまでが自分の課題で、どこからが他者の課題なのか、冷静に線引きするのです。そして他者の課題には介入せず、自分の課題には誰ひとりとして介入させない。これは具体的で、なおかつ対人関係の悩みを一変させる可能性を秘めた、アドラー心理学ならではの画期的な視点になります。

 

嫌われる勇気 ― 自己啓発の源流「アドラー」の教え

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なので、まずは冷静に「自分の課題」と「他者の課題」を切り分ける必要があります。

 

そして、その上で

「他者の課題」には入りいらず「自分の課題」に誰も立ち入らせない

ということが非常に重要になるのです。

 

 

 

この『誰も「自分の課題」に関与させない』について、もっと深くみていきましょう。

 

 

  

【お前の課題はお前の課題、俺の課題は俺の課題。】

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悩みの発端は「課題の分離」できていないということ、という話をしてきましたが、

それと同時に『何人も「自分の課題」に関与させない』ことも胸に刻み込んでいなければなりません。

 

つまりは、

「お前の課題はお前の課題、俺の課題は俺の課題」

というようなジャイアン風の考え(ビミョーに違うけど)がアドラー心理学の根本を的確に表しています。

 


嫌われる勇気の「課題の分離」をもっと詳しく!分かりやすく!【アドラー心理学】

 

 

 

では、先ほどの「親の課題」と「子どもの課題」を例に考えてみます。

 

 

まず、「子どもの課題」はなんでしたっけ?

そう、「勉強すること」でしたね。

 

 

 

それでは逆に、「親の課題」はなんだと思いますか?

 

…それは、

「自分のイライラへの対処」「子どもに勉強を促すこと」です。

 

 

正直、子どもに「勉強しなさいよ!」と催促したあとに、 実際に勉強するかしないかは「子どもの課題」です。

 

ただ、親ができることを冷静に考えてみると、どう「勉強しなさいよ!」を伝えるかということと、

「子どもが勉強しないことを見てイライラしない」ことは明らかに「親の課題」であることがわかります。

 

 

 

そして、「お前の課題はお前の課題、俺の課題は俺の課題」的な視点で考えてみると、

「勉強することの責任は自分の責任だから…お母さん(お父さん)は干渉しないで!」

という発言は、しごく当たり前のことです。

 

 

なので、

問題となるのは完全に「課題の分離」ができていない親の方

 

さらに言ってしまえば、

「親の課題」である「イライラしない」ことを「あ…自分のせいでお母さん(お父さん)がイライラしてる…」と子どもに勘違いさせてしまう(=「子どもの課題」と思わせてしまう)のはサイアクです。

 

毒になる親 一生苦しむ子供 (講談社+α文庫)

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まぁ、つまりは「親の課題」は親自身であるアナタが解決しなさいよ、ということ。

「親の課題」に対して絶対に子どもを立ち入らせてはいけない、ということです。

 

 

なので、「(子どもが勉強してないのを見て)不安だ。イライラする」というのであれば、

「どう子どもに勉強することを伝えようか」

だとか

「子どもが勉強しないことで自分はどう不利益を被るのか」

という「自分の課題」の解決に視点を向ければいいだけなのです。

 

これさえできていれば、ほとんど「課題の分離」は70〜80%が終了。

 

 

 

そして、その上で絶対に「自分の課題」に「他者の課題」させないこと

 

 

家族関係を考える (講談社現代新書)

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ここでは、親子関係である家庭のことをメインに考えてきましたが、もちろん他のコミュニティーでも同じことです。

 

学校だって職場だって、「課題の分離」ができていないことが原因で対人関係がうまくいかないなんてことは山ほどあるわけです。

というか、その『「課題の分離」不足』が人間関係の諸悪の根源 といってもいいくらいです。

 

 

 

アドラー心理学は奥が深く、まだまだ「すべての悩みは対人関係の悩みである」という「対人関係の悩みを解決する」ためのアドラーの教えはあるのですが、

まずは、「課題の分離」をすることで「それは私の課題なので…干渉してこないでくださいな!」という『嫌われる勇気』をもってみてはいかがでしょうか?

 

嫌われる勇気 ― 自己啓発の源流「アドラー」の教え

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それでは、今回これにて失礼します。

皆様に、心よりの感謝を込めて。

 

 

公平