時々、まわりみち。

真面目で優しいが故に自分が傷付く…そんな生きづらさを感じる人が強かに生きるヒントを綴ります。

桜は、散りどきを知っている。だからこそ、花も人も美しくなれるのだ。

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どーも。桜の花がヒラヒラ舞い落ちる様子に春を感じる年度の始まり、公平(@kohei_nagura)です。

 

 

 

 

 

さてさて本日は、ある「桜」に関するひとつの辞世の句を取り上げつつ、

現在の「コロナショックで揺れている世界」へのものの見方についてのヒント

というテーマで、つらつらとお話していきます。 

 

 

 

【細川ガラシャの辞世の句って知ってる?】

散りぬべき 時知りてこそ 世の中の

花も花なれ 人も人なれ

 

さっそくですが、この和歌は聞いたことはありますでしょうか?

 

 

これは、明智光秀の三女である細川ガラシャが残した辞世の句です。

そして、有名な辞世の句ランキング1位となるほどの有名な和歌です。

 

 

 

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(画像引用:【泣ける話】明智光秀の娘・細川ガラシャ【涙腺崩壊】- NAVER まとめより)

 


ちなみに、気になる細川ガラシャとはこんな(↑)かんじの方。

どうやら、戦国一の美人さんと名高い方だったらしいっす。

 

 

 

「ん〜…細川ガラシャ?…って聞いたことないや〜…」って方もいらっしゃるかなと思いますが、

今年2020年初めからスタートした大河ドラマ『麒麟がくる』で登場して知名度が上がりました。

 

 

そのため、昔と比べたら有名になった感がありますね。まぁ、僕自身そこまで詳しいわけでもないんですが(笑)。

 

www.nhk.or.jp

 

 

 

とにかくとにかく、今回の着目ポイントは細川ガラシャの辞世の句

 

散りぬべき 時知りてこそ 世の中の

花も花なれ 人も人なれ

 

 

花も人も散りどきを心得てこそ美しいという意味ですね。


 

 

壮絶な最期をとげた細川ガラシャだからこそ、

「花は散りどきを知っているからこそ花として美しいし私もそのようにありたい」という美しい覚悟を感じます。

 

 

 

 

 

まさに、今この春だからこそこの辞世の句がいっそう心に染みるのです。

道を歩いているとハラハラと桜が散っていく様子が目につき、「あぁ…桜は散りどきこそ美しいんやなぁ…」と思うのです(笑)。

 

 

 

ちなみに、同じようなコトバを室町時代の能の大家・世阿弥『風姿花伝』 の中で述べています。

 

www.life-travel-consultant.com

 

 

 

 

 

花は散りどきこそ美しい…

あなたはこの話から何か「ピン!」と頭の中でひらめき脳内でリンクすることはありますか? 

 

 

 

【時代は変わりゆく。散りどきを知れ。】

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もともと、日本人にとって花というものはとても身近な存在でした。

 

先ほどの、戦国室町時代の細川ガラシャ世阿弥のコトバのように、

花は日本人の心を和ませ、そして多くの人の心を震わせてきました。

 

 

 

さらにさらに前の時代でも、桜の花を題材にして歌が詠まれています。

 

散ればこそ いとど桜は めでたけれ

うき世になにか 久しかるべき

 

これは『伊勢物語』の出典なのですが、「散るからこそ桜は素晴らしいのだ!」と、

散る桜を見て感じた「無常で儚い世の中」の悲しさを詠んでいる詩ですね。

 

 

絵で読む伊勢物語 (古典を楽しむ)

絵で読む伊勢物語 (古典を楽しむ)

 

 

 

 

でも、やっぱりこの詩のとおりですね、この時期はコロナ自粛のためお花見にもなかなか行けないかと思いますが、

桜の花っていうのは案外バーっと満開で咲いているときより散りどきが美しい…ということは共通認識だったのです。

 

 

 

だからですね、僕はふと思ってしまったんです。

なにごとも散りどきを知ろうではないか、と。

 

 

 

 

 

というのも、

歴史的に「どんな偉大なリーダーも長くはもたない」ということはよくある話だからです。

 

たとえば、ナポレオンしかりカエサルしかりヒトラーしかり。

 

 

 

ナポレオンは、フランスの英雄として知られていますが、最終的にロシア遠征に失敗していますし、

ローマ皇帝カエサルは、最後に敵だらけになって「ブルータスお前もか」と悲しい死を遂げています。

 

 

 

 

そしてヒトラーは、第二次世界大戦下でドイツのカリスマ的存在だと当時は崇め奉られましたが、

ご存知のとおり、最後はソ連軍と米軍にはさみ撃ちにあって敗戦し自殺をしてしまいましたよね。

 

 


生きるに値しない命「アドルフ・ヒトラー」【この人やばいシリーズ】

 

 

 

 

これらの歴史から学べるのは、

「散りどきを見誤るとラストは悲しい終わりが待っている」いうことなんですね。

 

 

 

 

 

その点、

散りぬべき 時知りてこそ 世の中の

花も花なれ 人も人なれ

と辞世の句を残した細川ガラシャは、散りどきをわかっている素晴らしい人物だったのです。

 

 

 

 

 

 

で、時代が流れ流れて…時は現代

 

 

いま世界中で大変問題になっている新型コロナウイルス問題

どの国のリーダーも、問題の収束に四苦八苦している状況…。

 

 

 

おそらく、そのグローバル的な観点からの収束はまだ数ヶ月はかかると思いますが、

その問題収束について散りどきをわかっているリーダーはどれほどいることでしょう?

 


【新型コロナ リーダ―が求められること】サンデーモーニング(2020年3月29日

 


【リーダーシップ】新型コロナ関連の報道に見るリーダーとしてのあるべき姿

 

 

 

世の中うつろいゆくもので、絶えず変化し続けます。

ということは、万物は散りどきがあるということです。

 

 

 

 

 

春になったら桜も咲き「生」を感じますが、気がつくと桜の花も散り出し「死」へと近づきます。

 

世界全体が新型コロナウイルス対策の外出自粛在宅ワークなどで生活を乱されていると思いますが、

このコロナウイルス問題も発生して「生」があるのと同時に、確実に「死」がやってくるのです。

 

 

 

もちろん未来のことを100%確実に予想できる人は誰もいないですが、

ある程度の「散りどき」みたいなものを予想し知れてくるようになると、非常に大きな一歩です。

 


上杉神社桜、散る(山形県米沢市、松が岬公園)

 

 

 

現在の連日のコロナウイルスニュースのため、先行きの見えない不安に世界中どんよりムードではありますが、

「時代は変わりゆく!だから散りどきもあるはず!」と思えれば、前を向く活力になるのではないでしょうか?

 

 

 

 

 

 

  

 

 

それでは、今回これにて失礼します。

皆様に、心よりの感謝を込めて。

 

 

公平