どーも。実家のある神奈川に7年ぶりに戻ってきて懐かしい気持ちでいっぱい、公平です。
さて早速ですが、みなさまは日常で漫画というものを読みますか?
それも、ダークストーリー系の漫画を、です。
まぁ俗にいう、ハマりすぎて漫画の世界が実世界になってしまう中二病系ストーリーですね(笑)。
しかしですね、これが大人になり読み返してみると、
いかに深い話で現実世界で応用できるストーリーであるかということが分かります。
もちろん、その世界観が自分自身の世界になってしまうということは大人なので当然ありませんが(笑)、
思春期に感じていた「自分の原点」のような部分を感じることもあり、人生の教訓がいくつもちりばめられていることに気が付きます。
そんな今回は、昔から今に至るまで500作品くらい読んできた僕が、今いろいろ振り返ってみて心に残っている作品を考えてみて、
その中でも青春期にメチャクチャ影響を受けたなぁ…と感じた作品をピックアップしてみました。
特に、生きていて初めてモヤモヤして人生の苦悩や壁にぶち当たった中高生の時期に非常にタメになった、
いわゆる「表」に対しての「裏」漫画(別に変な意味じゃないです笑)を厳選に厳選した5作品をご紹介します。
※ちなみに、自分の中での「表」漫画というのは、「誰が読んでもハマるであろうメジャーな漫画」みたいな感じです。たとえば、『ドラゴンボール』『ONE PIECE』『スラムダンク』『ブラック・ジャック』みたいな、いわゆる国民的漫画です。
これこそ、厳選できないくらいにたくさんありますので、またの機会にでもランキング形式などでズラーっとご紹介いたします。
【目次】
【青春まっただ中の中高生のキミたちに読んでほしい!ダークストーリー漫画5選】
〔東京喰種 -トーキョーグール- /石田スイ(全14巻)〕
東京喰種 1―トーキョーグール (ヤングジャンプコミックス)
- 作者: 石田スイ
- 出版社: 集英社
- 発売日: 2012/02/17
- メディア: コミック
- クリック: 32回
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まずは何と言っても、『東京喰種 -トーキョーグール - 』です。
まさに、自分の人生を大きく変えた一冊といってもいいでしょう。
簡単に、「あらすじ」だけ以下に引用してみます。
「この世界は間違っている――」
――…僕は小説の主人公でも何でもない…
だけど…
もし仮に僕を主役にひとつ作品を書くとすれば…
それは きっと… “悲劇”だ
人を喰らう怪人"喰種(グール)"が跋扈する東京。 日常に隠れて生きる、正体が謎に包まれた"喰種"の脅威に、人々は恐れを感じ始めていた。 読書好きの平凡な大学生・カネキは、通い詰める喫茶店「あんていく」にて、自分と同じく高槻泉を愛読する少女・リゼと出会う。 自分の運命を大きく変えることになるとは知らずに…。 人間の命を奪い、喰い生き永らえる怪人の存在に疑問と葛藤を抱きつつ、あるべき世界のあり方を模索する青年の未来は――!?
(引用:東京喰種 トーキョーグール - 週刊ヤングジャンプ公式サイト「あらすじ」より)
(引用:『東京喰種 -トーキョーグール - /石田スイ』第2巻より)
いろいろオススメポイントはあるのですが、いちばんのポイントといえば、
やはり主人公・金木研くんの「人間」と「喰種(グール)」の間で揺れ動く葛藤ですね。
たまたま前回の記事でも引用しているのですが、この金木くんが成長するキッカケとなった言葉で
「この世のすべて不利益は当人の能力不足」という名言があります。
▼▼▼
同じことの繰り返しにうんざりしている人が変えるべきたったひとつのこと。なかなか自分が変わることができないと感じているあなたへ。【時々、まわりみち。】
詳しくは割愛しますが、この言葉が生まれる背景を描写しているシーンは何度読み返したことか!(笑)
ちなみに、こちらアニメから入るのも良いと思います。
実際、僕もアニメから入り漫画にどっぷりハマりました!
ノンテロップスペシャル版 TVアニメ「東京喰種トーキョーグール」オープニング映像 TK from 凛として時雨/unravel
とにかく1冊目を読んでしまったが最後、読む手が止まらなくなるほどの名作なので、
読まれていない方はすぐに読んでみてください!まじで超オススメです!
東京喰種トーキョーグール コミック 全14巻完結セット (ヤングジャンプコミックス)
- 作者: 石田スイ
- 出版社: 集英社
- 発売日: 2014/10/17
- メディア: コミック
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〔惡の華/押見修造(全11巻)〕
さてさて、お次は『惡の華』という漫画です。個人的に、これも隠れた名作だと思います。
今でも覚えていますが、読み終えた後はひたすらボーッとしてしまった数少ない作品です。
この作品は暗い話というか、どちらかというと自分の中の青春を極限まで爆発させたストーリーという印象で、
だからこそ、青春期に初めて読めていたらまた違った感覚で読めていたのだろうなぁ、と感じます。
ということで、まずは「あらすじ」から。
ボードレールに心酔する少年、春日高男。抗いきれぬ衝動のままに、密かに想いを寄せる佐伯奈々子の体操着に手を掛けたその時から、彼の運命は大きく揺れ動くことになる。その行為の一部始終を目撃した、仲村佐和の手によって……。閉塞的な小さな街の中で、鬱積してゆく思春期特有の若者たちの激情はどこへ向かうのか。これは誰もがいつかは通る、あるいは既に通り過ぎた、思春期の苦悩と歓喜との狭間で記される禁断の青春白書である。
(引用:アニメ「惡の華」公式サイト イントロダクションより)
(引用:『惡の華/押見修造』第5巻より)
本作品のオススメポイントは、第1巻の表紙で描かれている言葉でもあるのですが、
クソムシ(=常識や世間体や綺麗事)への反抗を行うことで自分軸で生きることです。
自分軸を確立するには、ブリーフシステム(信念体系)の再インストールを。人生に疲れ果て、何を信じて生きていけば良いか分からなくなったあなたへ。【時々、まわりみち。】
本作品『惡の華』は、もちろん青春を過ごす若者にも読んでもらいたいのですが、
過去の自分を思い返すという意味で大人の方にもオススメですので、ぜひ読んでみてくださいね!
〔DEATH NOTE -デスノート-/大場つぐみ、小畑健(全13巻)〕
DEATH NOTE デスノート(1) (ジャンプ・コミックス)
- 作者: 大場つぐみ,小畑健
- 出版社: 集英社
- 発売日: 2004/04/02
- メディア: コミック
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3番目は、有名すぎるので知らない人が少ないはず、『DEATH NOTE -デスノート-』です。
こちらは映画も多数あり、藤原竜也さんや松山ケンイチさんが出演されていたので、
むしろ、「映画しか観たことない!」という方も非常に多いのではないかと思います。
では、今さら感ありますが(笑)かるく「あらすじ」です。
「そのノートに名前を書かれた人間は死ぬ」という力を持つ、死神が落とした恐るべき“デスノート”。天才的な頭脳を持ち、退屈を持て余していた高校生・夜神月(ヤガミ・ライト)がそれを拾った時から、すべては始まった。デスノートを使って、世の中に溢れる犯罪者たちに次々と死の制裁を下していく月は、いつしか“キラ”と呼ばれるようになる。果たして月=キラは、世界を救う救世主なのか。それとも独裁的な殺人者なのか。キラを崇拝する者、その行為を否定する者。世界は大きく揺れ動いていく・・・。
(引用:アニメ『DEATH NOTE デスノート』 - Introductionより)
(引用:『DEATH NOTE -デスノート-/大場つぐみ、小畑健』第1巻より)
定番ですが、定番ではありますが、やっぱり面白いです。
全13巻だとは思えない圧倒的な世界観に、ストーリーも凝っていて素晴らしいの一言です。
そして何より、個性豊かなキャラクターを通じて善悪とは何かということを深く考えさせられる点が最大の魅力です。。
「性善説」と「性悪説」、どちらでも良いじゃないか。それらを混ぜ合わせることこそ、人間の人間たる所以。【時々、まわりみち。】
もちろん原作だけでなく、『DEATH NOTE -デスノート-』のアニメもオススメです。
原作が複雑すぎて分かりにくいという方は、アニメから入ってみるのもアリだと思います。
「KIRA」と「L」の心理戦・駆け引きを知らない方は、一度読んでみてくださいね!
DEATH NOTE コミック 全12巻完結+13巻セット (ジャンプ・コミックス)
- 作者: 小畑健
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/10/13
- メディア: コミック
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〔ヒミズ/古谷実(全4巻)〕
4番目はコチラ。古谷実さんの『ヒミズ』です。
早速、「あらすじ」から見ていきましょう。
中学生にして貸しボート屋を営む住田祐一は、不遇な現実に諦観しつつも、平凡な生活を送ることを夢見ていた。ところがある日、かつて蒸発するも突如戻って来た父親と暴力団からの虐待を受ける。しかも、母親が中年男と駆け落ちして失踪したことを機に孤立無援となった挙句、それに耐え兼ね父親を衝動的に殺害するという取り返しのつかない事態に陥り、天涯孤独の身となる。住田は普通の人生を送ることを諦め、「悪い奴」を殺すべく、夜の街を徘徊するようになる。茶沢景子は住田が天涯孤独になる以前から気にかけており、彼が殺人行動を起こしたことを知ってもなお救い出そうとする。しかし、茶沢の想いとは裏腹に、住田の人生は深い絶望に落ちていった。
(引用:Wikipedia『ヒミズ(漫画)』より)
(引用:『ヒミズ/古谷実』第2巻より)
この『ヒミズ』は、前3作品と比べて、
ただただシリアスで、ただただ暗い雰囲気が一貫して流れているような作品です。
個人的に、古谷実さんの作品は「行け!稲中卓球部!」や「僕といっしょ」などのギャグ系から入ったので、
正直、「ヒミズ」(のちに「シガテラ」「ヒメアノ〜ル」などに続く)を初めて読んだときに衝撃を受けたのを覚えています。
おそらく、この『ヒミズ』がハマるのは、人生に真剣に向き合い人生を深く考えている方だと思います。
全部で4巻と短い作品なので、気になったらぜひ読んでいただき他の作品も手に取ってみてくださいね!
ちなみに、『ヒミズ』も映画化しておりAmazon Prime Videoで見ることができます。
原作とはまた違った魅力があり、 こちらも合わせてオススメです。
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※ちなみに「ヒミズ」とは「日不見(ひみず)」と書き、トガリネズミ目モグラ科に分類される哺乳類の生き物らしいです。太陽を見るとすぐ死んでしまうネズミに似た小さな動物みたいで、主人公・住田くんの生き方(「オレはモグラのようにひっそりと暮らすんだ…」という言葉からも「『普通』に生きたいという切実な想いが分かります…」)と重ね合わせているんですね。
〔おやすみプンプン/浅野いにお(全13巻)〕
最後は、可愛いキャラクターからは想像つかないほどダーク、浅野いにおさんの『おやすみプンプン』です。
鬱漫画の最高峰と言われている本作品ですが(笑)、まず「あらすじ」を見てみましょう。
小学校5年生のプンプンは転校生の田中愛子に一目惚れをします。一緒に将来の夢を語り、お宝を探して廃工場を冒険し、誰もいない体育館の真ん中ではじめてのキスをした彼女に、プンプンは運命を感じるようになりました。ある日、見知らぬ親子が宗教の勧誘のためにプンプンの家を訪れます。あまりにしつこい態度に憤慨した叔父の雄一と、その母親が激しい口論をしている様子をプンプンが見にくると、母親の後ろで深く帽子を被りながら佇む愛子と目があってしまったのです。一番隠したかったことを知られてしまった愛子はその場から逃げ出し、プンプンは後を追います。追いつかれた愛子は「どこか遠くへ行きたい」と呟き、プンプンに終業式の日に愛子の叔父がいる鹿児島の病院に2人で逃げようと約束させます。しかし鹿児島へは行けないまま2人は疎遠となり、小学校を卒業してしまうのです。この愛子の存在と、「約束を守れなかった」という過去は、その後のプンプンの胸に呪いのように残り続けました。
(引用:『おやすみプンプン』の魅力をネタバレ考察!鬱漫画の名作を全力でおすすめ!より)
(引用:『おやすみプンプン/浅野いにお』第12巻より)
この『おやすみプンプン』は鬱漫画の名作として言われていますが、可愛いヒヨコみたいな主人公からも分かるとおり、
シリアスな部分とコミカルな部分が良いバランスで存在しており今までの中では読みやすいストーリーなのではないかと思います。
それでも、暗い話の中に「人生の成長の必要不可欠さ」をしっかりと感じ取ることができる名作です。
僕が初めて読んだときには、「え!なんだコレ!すげぇぇぇ!」ってなったのを覚えています(笑)。
ネタバレになるので詳細は言いませんが、本当に衝撃的な作品です。
ぜひ、この「おやすみプンプン」全13巻、ご一読くださいませ!
ちなみに本作品は、上記の『ヒミズ』と合わせて、僕の尊敬して止まない、
プロブロガー・あんちゃさんも紹介している作品なので、ぜひ参考にしてみてください!
▼▼▼
おやすみプンプン コミック 全13巻完結セット (ヤングサンデーコミックス)
- 作者: 浅野いにお
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/12/27
- メディア: コミック
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【まとめ:人生の「闇」を知るということ】
いかがでしたでしょうか?
今回は、厳選に厳選を重ね、
「公平の人生を変えたダークストーリー漫画」と題して5作品だけ紹介させていただきました。
冒頭で言ったような「裏」漫画、いわゆるダークストーリー漫画というのは、
気分も落ち込みますし「最後がハッピー!」という作品も決して多くはありません。
しかし、世の中「光」があるのは「闇」があるからこそなのです。
ほら、偉大な哲学者・ニーチェもこんなことを言っているじゃないですか。
昼の光に、夜の闇の深さが分かるものか
人間の暗い部分に共感できる能力があるからこそ本当の幸せを享受できる、のだと思います。
そして、この「感受性」は若いうちに鍛えておくと必ず後々役に立ちますし、
自分以外の方のツラさや苦しさが分かる優しい人になると強く感じています。
もちろん明るい作品も大いに読んでほしいのですが、
ダークストーリー漫画も暗いからといって嫌厭せず、ぜひ一度は手に取って読んでみてくださいね!
ちなみに、小説など活字本の紹介については過去の記事でご紹介しているので、
チラッと見ていただければ幸いです。(特に若い方に頑張って読んでほしい!)
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【保存版】本1000冊読んだ公平が厳選する!高校生〜大学生のうちに読んでおきたい35冊!【時々、まわりみち。】
それでは、今回これにて失礼します。
皆様に、心よりの感謝を込めて。
公平