時々、まわりみち。

真面目で優しいが故に自分が傷付く…そんな生きづらさを感じる人が強かに生きるヒントを綴ります。

ひたすら芸術の役割について模索しつづけた絵本作家「レオ=レオニ」に触発されて、芸術素人である僕が芸術の役割について考えてみた。

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 (画像引用: 軽井沢ニューアートミュージアムより)

 

 

 

どーも。幼き頃より大好きな絵本作家「レオ=レオニ」への興奮がいまだ冷めず、公平(@kohei_nagura)です。

 

 

 

さて、そんな今週末の話。

新宿で現在開催中、『みんなのレオ・レオーニ展』に遊びに行ってきました。

  

www.sjnk-museum.org

 

 

とにかく、僕が昔から読んでもらった絵本がたくさんあり、

異様に興奮してしまったのは言うまでもありません。

 

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『みんなのレオ・レオーニ展』入口からテンションあがりすぎてる様子(笑)

 

 

 

その後、銀座にある「レオ・レオニ カフェ(2019.9.29まで)」なるものにも行ってきたのですが、

なぜ自分はこんなにもレオ=レオニという絵本作家に惹かれるのか、と考えてみたのです。

 

www.marronniergate.com

 

 

 

というわけで、今回は話を飛躍してみて、

「芸術の役割」ということをテーマに少しお話ししてみたいと思います。

 

 

 

【芸術の役割ってなんだろう、とひたすら考えたレオ=レオニ】

 

まずは、「そもそも、レオ=レオニってどなた?」という話から。

1910年、オランダ生まれ。イタリアに暮らしていましたが、1939年、第二次世界大戦中にユダヤ人であるレオーニはアメリカに亡命。イラストレーター、グラフィック・デザイナーとして活躍していた1959年、孫のために制作した『あおくんときいろちゃん』で絵本作家としてデビュー。1999年にイタリアで亡くなるまでに、40冊近くの絵本が発表され、日本でもその多くが翻訳出版されています。

 

www.asahi.com

 

 

特に有名な作品が、学校の教科書にものっていた、

ちいさなかしこいさかなのはなし『スイミー』かと思います。

  

スイミー―ちいさなかしこいさかなのはなし

スイミー―ちいさなかしこいさかなのはなし

 
英語でもよめる スイミー (レオ=レオニの絵本)

英語でもよめる スイミー (レオ=レオニの絵本)

 

 

 

内容としては、

小さな赤い魚の群れの中で唯一黒いスイミーがひとり海の中を冒険して、

最後はスイミーが目になり大きな魚のふりをして大きな魚を追い出した

というような話です。

 

 

 

すごいザックリなあらすじですが、なんとなくボンヤリと小学校時代に読んだストーリー、

そして、当時読んだかわいい魚のイメージが浮かんできたのではないでしょうか?(笑)

 

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自分を知ることで現状を打破する力強さを描いた『スイミー』

 

 

 

そのほかにも、さまざまな作品をレオ=レオニは残しています。

 

レオ=レオニの代表作

・普通のネズミと違うおとぼけネズミを描いた愛すべき『フレデリック』

・生まれた瞬間から立って歩いたワニの話『コーネリアス』

・自分探しで見つけたカメレオンの幸せを描いた『じぶんだけのいろ』

・しゃくとりむしが主人公・物事の測り方についての話『ひとあしひとあし』

・誰かを見つける旅に出て自分を見つけた部分品『ペツェッティーノ』

・本当にしたいことを見つけ絵描きになったネズミの話『マシューのゆめ』

フレデリック―ちょっとかわったのねずみのはなし

フレデリック―ちょっとかわったのねずみのはなし

 
コーネリアス―たってあるいた わにの はなし

コーネリアス―たってあるいた わにの はなし

 
じぶんだけのいろ―いろいろさがしたカメレオンのはなし

じぶんだけのいろ―いろいろさがしたカメレオンのはなし

 
ひとあしひとあし―なんでもはかれるしゃくとりむしのはなし

ひとあしひとあし―なんでもはかれるしゃくとりむしのはなし

 
ペツェッティーノ―じぶんをみつけたぶぶんひんのはなし

ペツェッティーノ―じぶんをみつけたぶぶんひんのはなし

 
マシューのゆめ―えかきになったねずみのはなし

マシューのゆめ―えかきになったねずみのはなし

 

 

 

 

 

 

…と、ここまでの作品から気付いたことが、

レオ=レオニの絵本は、主人公が強くなるプロセスを描き、読んでいる人が奮起される

から長年たくさんの人から愛されるのだと。

 

 

 

もちろん、絵本のキャラクターのかわいさや色使いなどもファンが多い大きな理由ですが、

ストーリーに「孤独」という要素を入れることで「明日からも頑張ろ!」と思わせてくれる

ことがレオ=レオニの絵本の真髄、いや芸術の本質についてのヒントが隠されています。

 

 

 

 

 

【最も崇高な芸術は、人を幸せにすることだ。】

 

上記で見てみたように、

「孤独」な主人公が奮起して周囲を巻き込む

ところに、レオ=レオニの絵本の魅力があります。

 

いいかえれば、

自分を磨き得た素敵な力を他の人たちのために還元し影響を与えることに芸術の本質がある

ということです。

 

 

 

ここで、最近ちょこっと見直した映画『グレイテスト・ショーマン』の最後の一節が浮かびました。

The nobelest art is that of making others happy.

(最も崇高な芸術は、人を幸せにすることだ。)

 

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個人的に、この言葉に「芸術の本質」がつまっている気がしています。

 

つまりは、「最も崇高な芸術=人を幸せにすること」だと。

 

 

この『グレイテスト・ショーマン』という映画は、

最も偉大なショーマン(the Greatest Showman)と言われた方の半生を描いたミュージカル映画

なのですが、最終的に多くの人を幸せにしました。

 

 

 

 

 

そして、絵本作家・レオ=レオニの数々の作品は時代を超えて、

僕を含め全世界の人たちに影響を与え後の人生の幸せに大きく寄与しています。

 

www.hikipos.info

 

 

 

 

 

というわけで、アートに関してまったくの素人である僕ではありますが(笑)、今回の文章で、

広い広〜い世界の中の、そこのあなたの幸せに少しでも貢献できたなら、こんなに嬉しいことはありません。

 

 

 

みなさんも、大人になるにつれ手に取ることをためらってきた絵本とは思いますが、もう一度ぜひ、

童心にかえり「絵本の魅力」に触れ壮大な芸術に触れる機会をつくってみてはいかがでしょうか?

  

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは、今回これにて失礼します。

皆様に、心よりの感謝を込めて。

 

 

公平