どーも。純文学にミュージカルなどなど「芸術の秋」ならぬ「芸術の冬」を堪能中、公平(@kohei_nagura)です。
さて、やっぱり冬といえば「芸術」ですね。
…というのは多少唐突ではありますが(笑)、今年に入ってから仕事の行き帰りに文学を嗜んだりミュージカルの舞台を観劇したりと、
「芸術は爆発だ!」と言わんばかりに、刹那刹那の無秩序へのエントロピーの増大を感じ心揺り動かされている今日この頃。
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そんなこんなで本日は、職場のポエマーN.T.さん(笑)に詩の作品の掲載許可をいただきましたので、
「寒い日が続く冬にこそ心に染みるポエム5作品」と題してご紹介させていただきます。
【目次】
【ポエマーN.T.さんの自慢の詩たち5作品】
〔おひさまの笑顔〕
生きていると
いろんな場面で心が沈む
それはたとえば、友達と喧嘩したとき
あるいは、失恋したとき
テストの点が悪かったとき
わたしたちの心は沈んでしまう
でも、いや、だからこそ
笑顔を大事にしてみよう
かなしいときに浮かべる笑顔は
つくりものみたいにみえるけど
それは、心の中の小さな火になる
その火はだんだん大きさを増して
やがておひさまのようになる
生きていると
ひどくつらいことがあるかもしれない
それを乗り越えるのはむずかしいだろう
でも、こころのなかに灯ったおひさまが
きっと私たちを助けてくれる
だから、まずは笑顔からはじめよう
笑顔がまわりに幸せをふりまいて
みんなでしあわせをつくっていこう
こころのなかのおひさまが灯ってくると
いままでみえなかったしあわせがみえてくる
だから、笑顔がたいせつなんだ
▼公平のひとこと
つらいときや悲しいときヒトは笑顔を忘れがちだけど…だからこそ「おひさま級の笑顔」は忘れないように生きていきたいね!
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〔その一歩は、とてつもなく、おおきい〕
おおきな、川がある
ほんとうにおおきな、川がある
川は、水同士がぶつかり合う音を立て
水底の石を転がし
水中に住む様々な魚たちを下流へ押しやりながら
ものすごい勢いで流れている
その幅はひろい
この川を渡ることができるだろうか
水しぶきをあげる様子を見ただけで
足がすくんでしまうような、川
こんな川を渡るために必要なものはなんだろうか
もちろん、長靴はほしい
いや、むしろ、裸足で歩きたいかもしれない
ただ、それ以上に重要なものがあるのではないか
それは何だろう
勇気だ
たとえ、川の深さがくるぶし程度だとしても
川の流れにおびえを抱いた瞬間に
ここを歩くことができなくなる
だから、勇気を持たなくてはいけない
そのために、大事なのは大きな一歩を踏み出すことだ
片足を水に浸すだけでいい
すると、もう一歩はすぐに出てくる
川を渡るための最初の一歩
その一歩は、とてつもなく、大きい
人生には、こんな場面が
何度か訪れる
▼公平のひとこと
目の前に流れの速い深い川があったら立ちすくんでしまう…でもそこで勇気を持って大きな一歩を踏み出すことがとにかく大事なんだ!
〔ねむれない夜のうた〕
ビルや工場は不眠症である
ねむるということを忘れ
夜を忘れているのだ
人は、泣き続けているビルのよこで
あるいは、うなだれる工場のそばで
浅薄さを備えたねむりに落ちるのだ
その浅薄さは、不安なのだ
この夜に笑っているのは月だけだ
月を見て
表情の見えない星たちを見て
明日の準備をするのだ
明日をみたときの
その生命に対する眼差しが
明日の世界を創るのである
造られた世界を
本当は誰かが壊したいのだろうか
それとも創り直したいのだろうか
ねむれない夜が明けたあとに見えるあさやけは
世界の指針を教えてくれる
▼公平のひとこと
ニーチェの「昼の光に夜の闇の深さが分かるものか」という名言があるけど、眠らない夜が明けた後にこそ世界の羅針盤があるんだよなぁ…
〔ひとりの時間〕
ひとりの時間は長く感じる
昼に雲をながめ
夜に星月をみつめ
朝には陽射しをかんじても
それでもやはり
ひとりの時間は長い
窓を開けると
ラジオの音が聞こえてきて
人生のむなしさとよろこびを
いっぺんに噛み締めて味わうことになる
ひとりでいることは孤独なのだろうか
また、際限のない苦しみなのだろうか
しかし、ひとりの時間の静かなひとときが
人生の振り返りと反省をもたらし
大切なことを教えてくれる
そよ風のように流れては過ぎていくひとりの時間を大切に
両足を踏みしめて、人は人生を生きる
▼公平のひとこと
ひとりの時間を過ごしているヒトは孤独で悲しいかって?…そんなわけない。というか孤独を経験した数だけ自己研鑽されて輝いていくものだよ!
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〔さよならはいつも〕
さよならはいつも澄んでいる
うららかな雨水のように
あるいは、野原に置かれた若芽の葉身のように
細やかに震える涙を湛えている
さよならはいつも淀んでいる
どこまでも広がる田園から燃えたつ朝靄のように
あるいは、森の中を蠢く獣の爪のように
胸のうちに秘めたわだかまりを残している
さよならといままでに何度言ってきただろう
さよならとこれから何度言うのだろう
たくさんのさよならを発したそのあとに
硝子のように冷たい溶岩がなめらかに熔けるのを見守りながら
新しい土を両足で踏み込んでいくのだ
▼公平のひとこと
「さよなら」の数だけ人間は成長できる…それは別れの数だけ苦しみを味わってきたからで他人の痛みを知る優しい人間になるからなんだね!
【まとめ】
いかがでしたでしょうか?
あなたのイチ押しポエムはありましたか?
ちなみに、僕個人としては最初の『おひさまの笑顔』という作品が好きです!
生きていると
ひどくつらいことがあるかもしれない
それを乗り越えるのはむずかしいだろう
でも、こころのなかに灯ったおひさまが
きっと私たちを助けてくれる
最後になりますが、今回のポエム掲載にあたり快く詩の使用許可をいただきましたN.T.さん、
温かい言葉の作品群を送っていただき、またいつも仕事場ではお心遣いいただき感謝感謝です。
あなたの優しくて心に染みいる素敵なポエムを発表することができて、とても嬉しく思います。
というわけで、連日あまりにも寒い日が続き体調をくずされている方もおられると思いますが、
素敵なポエムたちに触れてココロもカラダも温めてとことん癒されてみてはいかがでしょうか?
それでは、今回これにて失礼します。
皆様に、心よりの感謝を込めて。
公平