どーも。最近ジワジワと夏目漱石の作品の魅力に再び目覚めつつある、公平です。
さて、本日は少し重たいテーマではありますが、
若者の人生離れと本問題から見えてくる日本の現状
について思うことを述べていきます。
【「日本の若者の死因の第1位=自殺」であることから見えてくるもの】
早速ですが、皆さんに質問です。
今の日本の若者が亡くなる原因で最も多い死因 は何であるかご存知でしょうか?
…答えは、「自殺」。なんと、これは先進国では日本のみだそうです。
15~39歳の各年代の死因の第1位は「自殺」。厚生労働省は「若い世代の自殺は深刻な状況」と危惧する。なかでも、死因に占める自殺の割合が高い年代は20~24歳が48.1%、次に25~29歳が47.0%でほぼ5割。男女別では、男性は25~29歳が51.2%、女性は20~24歳が41.8%で、それぞれ最も高い年代となった。なお、15~34歳で死因の第1位が自殺となっているのは、主要7カ国の先進国では日本のみだという。
(引用:Webメディア「Standby」より)
…なんとも、悲しい心の痛むニュースですね…。
では、なぜ急にこのような話題からスタートさせたかと言うと、ここのところ
夢のある若い方が自ら命を絶つという悲痛なニュース
が連日のように取り上げられているからです。
ハッキリ言って、このような問題を最優先に解決しない現状が信じられません。
日本のお偉いさんは、若い「命」をどのように捉えているのでしょうか?
かくいう僕自身も、大学受験の時に友人を自死で亡くしています。
今こそ理解に近付く、「彼」の本当の想い。志半ばで自死した友達へ、七回忌を迎えて。【時々、まわりみち。】
「彼」は人を惹きつける人一倍責任感のある大夢を持つ素敵な友人でした…
今でも「彼」が生きていたらどのような道を歩んでいたのかと思うと、非常に残念でなりません。
このような事例を見ていくと、本問題から見えてくる課題でもありますが、
人の「命」に上下はあるはずがない
という当たり前のことを、保身を考える権力者たちはちゃんと理解しているのでしょうか?
【若者を絶望の淵に追い込み、人生離れを加速させているものは何?】
では、上記のように「日本の若者の死因の第1位=自殺」というデータから考えるべきこととして、
若者を絶望の淵に追い込み人生離れを加速させているものは何だ?
というように考えるのは当然です。
これは考え方は様々だと思うのですが、前項で少し述べたように、個人的には
身勝手に振り回される権力が元凶
だと思うのです。
たとえば、ひとつめに例に挙げた「16歳の農業アイドルが自殺した問題」について。
これは、明らかに事務所の社長が引き起こした問題ですよね。
しかも、タチが悪いのが
「辞めるという話も出ていない、お金の話も出ていない。1億円と言ったこともございません」
と遺族の主張を覆すような無責任な発言。
hプロジェクトの代表取締役社長・佐々木貴浩氏は同日の遺族の会見後、報道陣に「引き留められなかったことに責任を感じている」とした上で、「辞めるという話も出ていない、お金の話も出ていない。1億円と言ったこともございません」と遺族の主張を完全否定した。「社長の発言には矛盾を感じています。萌景が亡くなってすぐに社長とお話しした時には『自分に責任はない』と我々に強く言っていましたが、そこから一転して、報道陣に『責任を感じている』と答えていて驚きました。なぜ我々遺族には『自分に責任はない』と言い放っていたのか……。その無責任な発言にひどく傷つきました。社長の真意が私にはわかりませんし、全てに納得がいきません」
いい大人が、どうしてこんなことが言えるのかと、怒りを通り越して呆れしか感じません。
また、ふたつめに例に挙げた「三菱電機の新入社員の自殺」について。
この問題は約2年前の問題ではありますが、それ以降も業務が原因で精神障害や脳疾患を発症しているとのこと。
「私は自殺をします。私は三菱につぶされました」「私は分からないことだらけで、HELPを出しました。しかし、あいつは私の意見を聞き入れず、一瞬画面を見せるぐらいでした」 「彼は(中略)ソ製技全員の前で私をはげしく非難しました」「そもそも今まで情報をやってこなかった人間にさせる仕事ではないはずです。5年10年やってる先輩上司が非難しかしないことに絶望しました」
この問題も、会社という権力および上司などの上の立場の者が引き起こしたものです。
その後も、自殺者を出している企業風土も信じられませんね。
このような例から見えてくるもの…それが
勝手気ままに横行される権力によって夢のある未来が消されていく
という悲しい実状、また日本が今後どのような対応していくかという課題です。
【身勝手な権力を気にせず、とにかく自分のことを大切に。】
これまで、日本の若者の死因の第1位が自殺であるというデータから、いくつかの例を通じて
「権力」が若者の人生離れを引き起こしているということを考えてきました。
しかしながら、このことをずっと悲観視しても前へは進めないので、
どのようにしたら少しでも日本の若者の自殺者を減らすことができるかを考える必要があります。
以前の記事で、僕は
「無意識に自分の価値観を押し付ける人が大嫌い」
だということを述べました。
自分の価値観をゴリゴリ押し付けることほど傲慢なことはありません。無意識に自分の考えを押し付ける人たち、いい加減に気付いてください。 そういう人たちが、少しでも減ってくれればと思いますが、当の本人は傲慢なので、なかなか気づかないことと思います。なので、押し付けられている側は、 人の価値観は、人それぞれ。自分は、「自分の価値観や常識を押し付けない」ということを意識しましょう。傲慢な人を反面教師にして、自分の成長に活かすこと。
(中略)
もちろん、上の立場の方などの考えは尊重すべきですが、それを押し付けてきたら、自信を持って、心の中でその人と距離を置き、適当に流しておけば良いです。 これは特に、若い方々に心から伝えたいメッセージです。自分の考えの範囲外だから、初めて聞いて参考になる部分はあるとは思います。 しかし、結局は、自分の考えたことが全てです。 そのことだけは自信を持って進んでいってください。
相手に対して、無意識に自分の考えを押し付けている人。いい加減、気付いてください。【時々、まわりみち。】
日本の若者の人生離れの元凶である「権力者(=身勝手な価値観の押し付けでコントロールする人)」を排除するのが一番の解決策でしょうが、
実際このような人がリーダーとなり日本を動かしていることも事実なので、なかなか簡単に課題の解決に至らないのは当然のことだと思います。
そのため、
若い方々に「自分を大切にする」ということを教えてあげる機会を増やすこと
が一番だと思うんです。
なかなか難しいことではありますが、そのことを伝えたくて僕も本ブログを続けられています。
ひとりでも多くの若い方に自分のメッセージが届き救われる方がいたら、こんなに嬉しいことはありません。
今後の日本、いや世界を創っていくのは今の若い方々なのです。
それなのに、自ら命を捨ててしまうのは、本当に傷つきますし居たたまれません。
なので、
「カネ」や「地位」に振り回される身勝手な大人が少しでも減り「自分に優しくしてあげる」大切さを教えあげられる大人がひとりでも増える世の中
になれば、若年自殺に歯止めがかかってくるはずです。
人生一度きり。尊い自分の命を大切に素敵な人生を過ごしていきましょう。
それでは、今回これにて失礼します。
皆様に、心よりの感謝を込めて。
公平