どーも。10年ほど前に受験したセンター試験をなつかしむ今日この頃、公平(@kohei_nagura)です。
というわけで、先週末1/18と1/19と最後のセンター試験が終わりました。
センター試験を受けられた受験生のみなさん、本当にお疲れさまでした!
そんなセンター試験にちなみまして、本日は
『過去3年連続で受験したセンター試験から学んだこと』
と題して、主に受験生の方々を対象にしたお話をさせていただきます。
【二浪して過去3回も受験したセンター試験】
私事ではありますが、まずはセンター試験を3年連続で受験した話から。
もともと僕は、北海道大学にどうしても入りたくて、センター試験を3回も受験した過去があります。
ご存知、北海道大学は国公立大学のため5教科7科目のセンター試験受験が必要だったわけですが、
僕は理系選択だったため「英語」「国語」「数学IA」「数学IIB」「物理」「化学」「倫理・政治経済」を受験しました。
高校3年のとき、
「高校生のときは好きなことしたい!」
「ま、別に浪人してもいいかな。」
と心の奥底で思っていた当時の僕。
そりゃあ当然のごとく、初年度のセンター試験はボロボロ。
さらに言えば、北海道大学の二次試験はさらにボロボロ。
すべり止めで受けた私学1校だけはかろうじて合格できたものの、
どうしても北海道大学に入学して札幌ライフを送りたかった当時。
「うん。まぁ、そりゃあそうなるよね。」
と謎の落ち着きを払いながら浪人決定。
いま思えば、親のことを考えず「浪人できて当たり前」と思っていた当時の自分が恥ずかしいです(笑)。
…そんなこんなで、某S予備校の既卒クラスに通いながら浪人。
時がたち、またまた2回目のセンター試験の時期が来たわけです。
全2日間の日程を終え、北海道大学のボーダーは超え駆け出しは上々。
「やっぱね!俺ってば頑張ればできるっしょ!」
と謎の自信を溢れさせながら(笑)、引き続き気分上々で私学と国公立2次試験の勉強を重ねました。
…が、結果は予想に反して不合格。
「な…なぜだ!やることはやっていたのに…」
と落胆に落胆し、「もう高卒で働こうかな…」とまでになったのです。
しかしながら、その北海道大学不合格発表から3日後。
それが、2011年3月11日に起きた東日本大震災。
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「やはりココまで来たなら…あと1年をリミットに北海道大学に挑戦しよう!」と、
いろいろなゴタゴタや挫折を乗り越え、周囲の協力もあり二浪することを決意するに至ります。
…そしてそして時が流れ、宅浪(自宅浪人)して臨んだ3回目のセンター試験。
見事、北海道大学のボーダーをはるかに超える5教科7科目の平均点87%を叩き出せたのです。
しかしながら、油断は禁物。
その点は、過去の2回のセンター試験の経験から学びます。
北海道大学(総合理系)は、
「センター試験:2次試験=300:450」でセンター試験だけを重視するわけではないのです。
そして、2/25の国公立2次試験も心揺らがず受験し、
結果は見事合格。三度目の正直。
きちんと北海道大学の入試形態を知り、赤本の「傾向と分析」を把握して、
計画を立て実行したからこそ、やっと合格にたどりつくことができたのです。
そこで今になって当時を思い返してみると、
センター試験から学んだたったひとつの大きな教訓があったのです。
【淡々と、黙々と、でも飄々と。】
まずは、センター試験(来年から『大学入学共通テスト』)について考えます。
それぞれの受験生のみなさんにとって、
「センター試験はなんなのか」というセンター試験の立ち位置を改めて見直す必要があります。
もちろん、人によっては「センター利用入試」や「国公立の1次試験」などセンター試験の意義は人それぞれですが、
ひとつだけ共通していることは「センター試験は始まりにすぎない」ということです。
「そりゃあそうだ!なにを当たり前のことを!」と言う方もいらっしゃるとは思いますが、
意外と、こんな当たり前のことを実感して勉強に臨んでいる人が少ないのが現状なのです。
なぜなら、ヒトは脳の扁桃体が勝手に反応してしまう「感情の生き物」だからです。
- 自分が思っていた点数が取れず投げやりになる
- 「これで人生が終わった…」と家でひとり泣く
- 他人に責任をなすりつけて親や先生に文句を言う
- 逆に嬉しくてみんなに試験の点数を言いふらす
などなど、感情に身を任せてセンター試験後の期間を過ごす受験生の多いこと多いこと。
いやいや、待てよ、と。
そもそも、残りの期間あと数週間ほどで私学受験が始まるのに、
そんな感情に身を任せてる余裕なんてないはずです。
あなたが、センター試験の終わったいまやるべきことはなんですか?
- 私大の過去問分析
- 国公立2次試験のための基礎固め
- 忘れている英単語の確認
考えれば考えるほど、たくさんあるはずです。
僕は、やっと二浪で宅浪しながら自分と向き合い気づいたからこそ、
やっと3回目になって初めて北海道大学に合格できたのだと思います。
そこで生まれたコトバが、
「淡々(たんたん)と、粛々(しゅくしゅく)と、でも飄々(ひょうひょう)と。」
これは完全に自分の造語なのですが(笑)、この考え方で受験期間を乗り切ることが大事だと悟ったのです。
ちなみに、ざっくりと
淡々(たんたん):感情の起伏なくあっさりしている様子
粛々(しゅくしゅく):真剣に重々しく物事を行っている様子
飄々(ひょうひょう):とらえどころなくフラフラさまよう様子
という意味です。
おそらく、「淡々と」と「粛々と」はなんとなくわかると思いますが、
特に注視したいのが、「飄々と。」というところ。
普通に考えれば「風のようにフラフラとさまよっている」とよろしくないと思われがちですが、
「淡々と」「粛々と」勉強を行ってれば、いずれ修行僧でないかぎり折れてしまいます(笑)。
そこで、「飄々と」入試対策をすることにより、心理的負担を少なく物事をシンプルに考えることができます。
「飄々と」している人の特徴はたくさんありますが、特に強い点は
「感情は受け取らず、言葉や事実のみを受け取るところ」にあると思います。
この能力は、受験という面に特化すれば最強だと個人的に感じています。
まぁとにもかくにも大事なことは、
「【淡々と、粛々と、でも飄々と】受験日から逆算して過去問や問題演習の予定を立てること」です。
受験生のみなさんは、これからが本当の勝負です。
なかなか、センター試験後の気持ちの切り替えは難しいかと思いますが、
この力は受験時代だけでなく、今後もここぞとばかりに役に立つものです。
センター試験3年連続で受験した僕が言うのだから間違いありません!(笑)
受験というのは、準備した分しっかり自分に返ってくるものです。
自分には何の責任もないように思っているふしがあるが、それはとんでもないことだ。蒔いた種のとおりに花が咲くのである。(中村天風)
これまで勉強をしてきた自分を最大限に信じてあげて、残りの最後の最後まで寸暇を惜しんで勉強を頑張ってください!
それでは、今回これにて失礼します。
皆様に、心よりの感謝を込めて。
公平