どーも。買ったばかりの靴で血が出るほど靴づれしました、公平です。
さて、前回の記事で「夢を叶えるために小さなことから始めて自信をつけよう!」というお話をしました。
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その中で、脳のホメオスタシス(恒常性)について触れましたが、本日は理論面を少し掘り下げ、
脳科学から見た「目標に向かうための思考コントロール法」をご紹介いたします。
【ノルアドレナリン型モチベーション vs ドーパミン型モチベーション】
早速ですが、「ノルアドレナリン」「ドーパミン」という言葉をご存知でしょうか?
これらは、脳内で情報をやり取りするために重要な神経伝達物質と呼ばれるものです。
まずは、「神経伝達物質って言ってもよくワカラナイ…」という方も多いかと思いますので、
神経伝達物質について図解、そして人間界でもっと分かりやすく図解したのがコチラです。
(画像:genekibar.com『現役バーテンダーのメンタルヘルス』)
神経細胞同士がくっつきそうになっている端と端の部分がシナプスです。そのシナプス間でやりとりされているものが神経伝達物質ですね。この情報の受け渡しを行うシナプスですが、情報を発信する側をシナプス前細胞、受信する側をシナプス後細胞といいます。シナプス前細胞から神経伝達物質が放出され、シナプス後細胞の受容体に結合することで情報の受け渡しとなるのです。
左側の人が皆さんで、右側の人がメーカー担当者、これは神経細胞です。 電話機はシナプスで、皆さんが持っている方の電話はシナプス前細胞、メーカー担当者が持っている方の電話はシナプス後細胞です。 そして電話をつなぐための電波が神経伝達物質です。 皆さんは洗濯機のメーカー担当者に電話をかけます。すると皆さんの持っている方の電話から電波が発信され、メーカー担当者の電話が電波を受信。そうすることによってメーカー担当者に電話が通じ、洗濯機の不具合を無事伝えることができました!めでたしめでたし。
(引用:神経伝達物質と脳での情報伝達の仕組みをわかりやすく解説 | genekibar.comより)
このように、脳内で情報伝達が行われるために必要不可欠なのが神経伝達物質です。
ほかにも神経伝達物質はありますが、今日お話ししたいモチベーションという点では、
「ノルアドレナリン」「ドーパミン」の2つが重要な役割を果たしているのです。
…では、この2つの神経伝達物質、どちらを活性化させた方が良いと思いますか?
結論から言ってしまうと、ズバリ「ドーパミン」です。
というのも、ドーパミン=幸せを感じるときに分泌される「幸福物質」だからです。
脳科学的に考えれば、幸せは脳の中にあると言える。脳内物質であるドーパミンが分泌されたとき、私たちは幸せを感じる。
(引用:『脳を最適化すれば能力は2倍になる 仕事の精度と速度を脳科学的にあげる方法』より)
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じゃあ、「ノルアドレナリンは何なの?」という質問が浮かぶのは自然な流れですが、
ノルアドレナリン=恐怖や不安から逃げたり戦うための「闘争と逃走のホルモン」なのです。
なので、モチベーション(動機付け)の観点から見ると、どちらも大事な神経伝達物質ですが、
「ノルアドレナリン」=マイナス(不快)・「ドーパミン」=プラス(快)という構図があるのです。
もうちょい現実的に考えてみると、「アメとムチ」的な話で、
「ムチ」=ノルアドレナリン型モチベーション(短期的成果を出すときに役立つ)
「アメ」=ドーパミン型モチベーション(長期的成果を出すときに役立つ)
で、それぞれの脳内物質を使い分ければ良いということになります。
しかし、ここで立ち止まって考えてみてください。
みなさんの人生で成し遂げたいことは、すぐに達成できることでしょうか?
こう考えたら、長期的な目線でのモチベーションが必要であり、もちろん、
ドーパミン型モチベーションが大切だということは一目瞭然でしょう。
では次に、このドーパミン活性化について具体的な思考コントロール法を考えてみます。
【「問題回避型」ではなく、「目的志向型」で考える。】
先ほど、「長期的な観点で成果を出すためにはドーパミンが大事!」という話をしましたが、
どのように思考パターンを変えて習慣化すれば良いのかという疑問が湧いてくると思います。
そのためには、まずモチベーションの方向性から考えた2種類のパターンがあることを知る必要があります。
この二項対立というのが、「問題回避型」vs「目的志向型」です。
問題回避型=「問題を避ける」「よくない結果を現実化させたくない」というモチベーションから行動するパターン
目的志向型=「結果を手に入れる」「思い描くものを現実化させる」というモチベーションから行動するパターン
たとえば、「人が自分らしさを発揮する社会を実現させたいから働く」は目的志向型ですが、「貧乏になりたくないから働く」は問題回避型です。
(引用:『なぜかうまくいく人のすごい無意識』より)
このように考えてみると、
「お金がないから仕方なく働く」
「病気になりたくないから仕方なく運動する」
といったような、「仕方なく」という要素が見え隠れすることって多くありませんか?
日常的に、「まぁ…やんなきゃしょーがないよなぁ」って考えることが多いのであれば、
あなたは「問題回避型」モチベーションで考えるクセがついてしまっています。
しかしながら、
「自分には人を助けるっていう目的があって働くんだ!」
「自分に自信をつけるっていう目的があるから運動するんだ!」
というように、なんらかの「目的」があって行動するのが「目的志向型」モチベーションです。
つまりですね、ここまでで勘が鋭い方は「ピン!」ときたかと思いますが、
ノルアドレナリン型モチベーション=「問題回避型」
ドーパミン型モチベーション=「目的志向型」
というようになり、ドーパミンを活性化するには「目的志向型」で物事を考えれば良いということになります。
この「目的志向型」の人生について、働く若者たちへのメッセージとして、
元楽天イーグルス球団社長・人材会社『インテリジェンス』の創業メンバーである島田亨さんの、こんな言葉をご紹介します。
以前の若者に比べると、国境を越えて物事を考えられるようになってきています。少しずつですが、日本の小さいマーケットだけではなく、世界を見ているスタートアップの経営者が多くなったな、と感じます。「やりたい事があったらやった方が良い」と言う事に尽きる。人生一度きりだし、自分がやってみたいと思う事があるんでしたら、あまり迷わずに進めば後悔は無いと思います。日本はアメリカなどと違って、新卒一括採用で終身雇用。日本の会社の40~50代でも優秀な方はたくさん眠っていると思います。やりたい事があれば、少しの勇気を出してスピンアウトして、自分が学んだ事を生かせる働き方、事業をやったらものすごく価値があるんじゃないかな、と思います。是非、振り切って欲しいな、と思います。「振り切る=やりたい事をやる=目的志向型で自分の人生を設計できる」と言う事だと思います。少なくとも、自分がやりたい事を選んだら、可能性とかストレスとか全然違うと思います。
(引用:『目的志向型で自分の人生を生きる ~楽天野球団、インテリジェンスの創業・島田亨さん~』より)
ありきたりな言葉になってしまいますが、やはり「やりたいことをやる」ということに尽きると思います。
島田さんのメッセージにもあるように、「目的志向型で生きる」ということは自分のしたいことに突き進むことだと思いますし、
ドーパミンを活性化するには「目的志向」の思考を設定することが”理論的に正しい”ということになります。
そして、「目的志向」で生きるうえでは『目的(ゴール)は複数もつ』ことが大切です。
これにより、相乗効果でドーパミンが何倍も何十倍も活性化され「成功脳」が形成されます。
ブリーフシステム(信念体系)の再インストール方法についてですが、ズバリ『複数のゴールを持つこと』です。
そして、ここでのポイントは、「複数の」ゴールという点です。
みなさんの中には、人生のゴールは唯一のものであると考えていらしゃる方も多いかと思います。しかしながら、これではブレない「自分軸」をつくるためには不十分です。 実際に、僕個人としては人生で8つのジャンルに分けたゴールをつくっています。 具体的には、「職業」「ファイナンス」「家庭」…などなど、それぞれに対し人生のゴール(=目的)を定めています。 唯一の人生のゴールを持つよりも、ゴールも項目ごとにリスク分散させた方が良いのです。 これにより、ブリーフシステム(信念体系)が再インストールされ徐々に自分の生き方が変わってきます。
(引用:理論武装ではなく、直感的に行動すれば人生が変わる。直感の源泉である、脳内データベース「無意識」を信頼して生きる。【時々、まわりみち。】より)
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ぜひ、自分のワクワクしているイメージを念頭に置きながら、夢を叶えるために「目的志向型」人間になってみてはいかがでしょうか?
それでは、今回これにて失礼します。
皆様に、心よりの感謝を込めて。
公平