時々、まわりみち。

真面目で優しいが故に自分が傷付く…そんな生きづらさを感じる人が強かに生きるヒントを綴ります。

【安倍首相辞任】イチ塾講師が、ちょっとマジメに約7年半続いた安倍政権について考えてみた。

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どーも。NBAの好きなチームの選手がラッパーとして音楽を出していることを知ってからその曲たちばかり聴く日々、公平(@kohei_nagura)です。

 


Damian Lillard Mix 2019 - Dame D.O.L.L.A.

 

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さてさて、つい最近の日本の大きな話題といえば?

 

…そう、安倍首相の辞任のニュース。

とにかく、各界から驚きの声があがっていますね。

 

 

 

そんな本日、イチ塾講師である僕が、

7年半にわたり政権を維持した安倍政権および今後の「ポスト安倍」

について、いろいろ考えたことをお話しさせていただければと思います。 

 

 

 

【目次】

 

 

 

【とにかく安倍さん、7年半の長期政権お疲れさまでした。】

 

もうこれに尽きるんじゃないでしょうか。

安倍さん、7年半ホントにお疲れさまでした。

 

 

 

2012年に、第一次安倍内閣が発足。

いま考えると、まだ僕が大学入学した頃です。

 

そんな僕は、すくすく成長し今や社会人(笑)。

 

…こう考えると、

いかに安倍さんが長い間この日本のために力を尽くしてきてくれたかがわかります。

 

 

 

ただ、その尽力がいきすぎてしまい、安倍さんは難病である「潰瘍(かいよう)性大腸炎」を再発してしまいました。

 

www.youtube.com

 

 

この「潰瘍性大腸炎」は、2007年の安倍内閣発足の際にたった数ヶ月という短い任期で安倍さんを退陣に追いやってしまった難病です。

実際、安倍さんが2007年に辞任した際、その辞め方に「政権投げ出し」との批判を浴び「自信と誇りは粉々に砕け散った」と言っています。

 

 

 

具体的な症状としては、潰瘍性大腸炎は大腸に炎症が起こることで大腸の粘膜が傷つき、ただれたりはがれたりする疾患です。

下痢や血便、腹痛などの症状があるものの原因ははっきりせず、厚生労働省から難病に指定され国内だけで12万人が罹患しています。

 

たしかに、薬物療法が進み日常生活が送れる「寛解」状態まで回復する人は多いとは言われていますが

ストレスは再発につながりやすく投薬治療を続ける必要があり、一生つきあっていくことになる病気です。

 

news.nifty.com

 

 

 

ここ最近は、安倍さんは体重が10キログラム近く落ちたといいます。

 

さらに追い打ちをかけるがごとく、新型コロナウイルス対策のため潰瘍性大腸炎はストレスで悪化してきて、

30万円の現金給付案、布マスクの配布、自宅でくつろぐ動画配信など、やることなすこと批判を浴びました

 

 

その結果として、2020年9月現在、2012年12月の第2次政権発足以降で内閣支持率は最低水準に落ち込みました。

「他の先進国に比べて感染拡大を抑制できているのに、なぜ国民の理解を得られないのか」と自問したとのこと。

 

 

 

この持病を幼い頃から抱えながら、

日本のトップとして長きにわたり尽力してくれた安倍さんに本当に感謝です。

 

 

 

 

 

…ですが、それをどこかのアタマの悪い議員が「体調を崩すクセ」とワケワカラン批判をしていましたね。

 

 

www.youtube.com

 

 

このように、「政策」を批判せず「人間性」を否定するような大人が議員をしているのが悲しくなりますね。

 

 

せっかくの民主主義の日本なんだから、いろいろと試行錯誤している政策にモノ申せばいいのに。

なにをしたら人の病気を嘲笑うような発言ができるんでしょう?特に、国の代表であるイチ議員が。

 

だったら、「じゃキミが首相やって国を動かしなよ」と言いたくなります。

 

 

 

これは議員さんに限らずですが、われわれ国民でも政策うんぬんを論じるのではなく人となりを否定する方が少なからずいらっしゃいます。

 

「そういうことは、イチ国のリーダーになった後に言ってみたら?」と思ってしまう今日この頃なのです。

 

 

 

【冷静に「政策」の是非を判断】

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7年半の功績を考えると、安倍さんの内閣は安定感もあってなかなか良かったんじゃないかと思います。

 

それまで、ひたすら1年以内に民主党の首相が任命されては辞め任命されては辞めをくり返していたことを考えると、

人間と人間の付き合いがちゃんとしていないと成り立たない「外交面」など非常に評価できるのじゃないのでしょうか?

 

サントリーホールディングスの新浪剛史社長は賃上げや女性が活躍できる取り組みの推進に触れ「日本経済を回復軌道に乗せられたことは高く評価されるべき事実だ」とした。

(中略)

キッコーマンの茂木友三郎名誉会長国内政治、経済の安定に加え「国際政治のリーダーシップ」を功績として挙げる。トランプ米大統領ら各国首脳と良好な信頼関係を築いた点を「今までの首相の中で初めての功績」と表現した。

 

 

逆に、これまでの政策をふりかえって批判する人の多くは、森友・加計問題の説明責任を果たしていないことなどを取り立てます。

かの田中角栄首相が逮捕されたロッキード事件でもそうですが、日本(に限らずですが)はスキャンダルを誇大に宣伝し波風たたせます。

 

 

これは当然「日本人はスキャンダル好き」というのもあるのでしょうが、それと同時に、

「スキャンダルは誰でもわかりやすいから」というのがいちばんの理由です。

 

 

 

たとえば、安倍内閣は「◯年間でGDPが×%下がった」というよりも「△△問題で税金を私物化した」という方がわかりやすいからです。

 

これ、芸能人の不倫問題に似てますね。

別にイチ個人で責任をとればいいものの、メディアが大げさにニュースとして取り上げます。

 

 

というわけで、モリカケ問題なんていうのは7年半という長期政権の中の一部だっていうのに、やたらフィーチャーされまくるわけです。

 

monosirazu.com

 

  

たしかに、その姿勢は見直されるべき点のひとつではあるとは思いますが、

と同時に「そこまでいうことか?」とも個人的に思うのです。

 

 

 

ほかにも、「閣僚辞任」「安保法成立」「五輪延期」「『黒い雨』控訴」「辺野古移設」などなど取り上げていけばキリがないですが、

先ほどから言っているメディア、それから「スキャンダル追求でしか支持率を上げようとしない」野党などが取り立てすぎなのも事実です。

 

特に、この野党が行うべきは「与党への政策の対抗軸を示すこと」のはずなのに、

実際それを行動にうつすことのできている議員さんというのは、ほんの一握りだけ。

 

 

そんな、

「スキャンダルつぶし」でしか対抗できない野党だから受け皿をつくれないままなのです。

 

 

 

この点、特に若い方々は「だからこの国には期待できない…」と政治離れしていってしまう昨今だと思いますが、

逆に、だからこそ若い方にもっともっと政治に興味をもってもらって「国を変える小さな力」となってほしいです。

 

 

そういった意味で、国民から政治家に影響を与える「ボトムアップ」方式か、逆に与党をはじめ野党の議員から国民に影響を与える「トップダウン」方式か…

ここらへんの国の変え方は難しいところですが、個人的には地方や国民ひとりひとりから変えていく「ボトムアップ」方式がいいのではないかと感じています。

(ボトムアップ政治とトップダウン政治の定義は様々ありますが、【民主主義の現場に重きをおくかどうか】で捉えてもらえるといいでしょう)

 

 

createanewworld.blog.fc2.com

 

 

 

…とまァ話はそれてしまいましたが、要はこのように「安倍さんが好きかどうか」という軸ではなく、

「その政策は果たして国益になり得るかどうか」という視点で冷静に政策の是非を判断すべきなのです。 

 

 

 

【日本に必要なのは指導力のあるリーダーだ!】

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安倍晋三首相の辞任表明を受けて「どんな人に次の首相を務めてほしいか」を日本経済新聞社の世論調査で聞いた。7つの選択肢から複数回答で選んでもらうと、最多は「指導力がある」の45%だった。「国際感覚がある」が38%、「人柄が信頼できる」が35%と続いた。最少は「国民的人気がある」の9%で「清潔である」も12%と低い数字だった。「政策に理解がある」は25%、「安定感がある」は26%だった。

 

 

いま自民党内では、2020年9月15日の「ポスト安倍」を選ぶ総裁選に向けた動きが活発化していますが、

菅内閣官房長官石破元幹事長、安倍総理の意中の人と言われた岸田政調会長が候補に挙がっています。

 

 

個人的には、どの方が次期総裁になろうが必ずもっていてほしいのが「指導力」

いってみれば、「リーダーシップ」と言いかえてもいいかもしれません。

 

私たちは、このように考えている ── リーダーシップとは、関係性にほかならない。そして、真に成功しているリーダーシップは、 きわめて率直に話をし、 心から信頼し合うグループの文化のなかで成果をあげている、と。リーダーシップと文化はいわば表裏一体であり、文化はまぎれもなく、一つのグループ現象である。

 (引用:『謙虚なリーダーシップ』より)

 

 

 

当たり前ですが、リーダーシップとは周囲との関係性で決まります。

自分ひとりで完結するものではないのが、このリーダーシップです。

 

 

そして、その人間関係の中でリーダーの存在が大きくなるのが「決定」の瞬間

 

一般的に、世間においてリーダーに最も求められる能力は「決断力」だといわれていますが、

本当に必要なのは、なによりその決断を支える「情報収集力」なのです。

 

 

 

今回の新型コロナウイルス対策でいち早く決断し行動にうつすことのできたドイツのメルケル首相など、

その最善となる決断をスピード感をもってできたのも、この「情報収集力」を発揮していたからです。

 

なににせよ必要な情報がしっかりそろっていれば、決断の局面において間違いを犯すことはありません。

 

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そして、また本当に指導力のあるリーダーとは「人にどう思われようと構わない自由な考えをできる人」です。

 

真のリーダーの特徴のひとつとして、「人に嫌われることを厭わない性質」をもっていることが挙げられます。

それができるのは、「一時的に支持を得られなくても長期的に大きな貢献につながる」と信じているからです。

 

 

つまり、「その決断をくだしたとき賛成を得られなくてもいい」と【嫌われる勇気】をもっていることが重要です。

 

嫌われる勇気

嫌われる勇気

 

 

この点、安倍さんは「なぜ国民の理解を得られないのか」と気にしすぎてしまったのかもしれません。

 

 

 

ただ、もしこの「国民の理解」ということだけに主眼を置きすぎてしまえば、たいていポピュリズム(=大衆政治)になります。

さらに、その国の人たちの教育水準や知的水準が低いと、ソクラテスのいうクソ政治家が支配する衆愚政治に陥ってしまいます。

 

note.com

 

 

ま、いずれにせよ、

これから日本は「指導力のあるリーダー」が求められます。

 

 

その「指導力のある『決断できる』リーダー」に必要な性質はたったふたつ。

ひとつが「情報収集力」、もうひとつが「嫌われる勇気」

です。 

 

 

 

あくまでイチ塾講師のひとりごとではありますが(笑)、この先さらに日本が良くなっていくために、

世界史の教科書に載るほどの偉大なリーダーが首相になることを望む今日この頃です…というボヤキでございました。

 

www.life-travel-consultant.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは、今回これにて失礼します。

皆様に、心よりの感謝を込めて。

 

 

公平