時々、まわりみち。

真面目で優しいが故に自分が傷付く…そんな生きづらさを感じる人が強かに生きるヒントを綴ります。

【書評】じぶんのことは案外わかっていない…『ぼくのニセモノをつくるには』

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どーも。先週の金曜日6/29に27歳になり着実に老いを感じ始めています、公平です。

 

 

 

本日は、先週末に読んだ絵本について、

小学生向けとは思えない、なかなか深いテーマの本

がありましたので、少しだけご紹介します。

 

 

 

【目次】

 

【『ぼくのニセモノをつくるには』…まず自分自身のことを知らなきゃ。】 

 

今回ご紹介するのは、ヨシタケシンスケさんの絵本

『ぼくのニセモノをつくるには』です。

 

大ヒット『りんごかもしれない』に続く、ヨシタケシンスケ発想絵本第2弾。やりたくないことをやらせるために、ニセモノロ ボをつくることにしたけんた。ホンモノをめざすロボは、けんたのことをあれこれ知りたがって・・・。自分を知るってめんどうだけど、おもしろい!

 (引用:Amazon内容紹介より)

 

 

 

ヨシタケシンスケさんは、

『りんごかもしれない』

『このあと どうしちゃおう』

などなど、最近じわじわと知名度が上がってきている絵本作家さんです。

  

りんごかもしれない

りんごかもしれない

 
このあと どうしちゃおう
 

 

 

 

それはさておき、最近たまたま本屋の絵本コーナーで紹介してもらい、

立ち読みしてハマってしまったのが『ぼくのニセモノをつくるには』という絵本。

 

 

なにが面白いって…「え!そこでその考えになる!?」っていう発想力!(笑)

 

 

 

でも、そんな

可笑しみの中にも、しっかりとしたメッセージも伝わってくるのが本作品。

 

 

 

簡単にあらすじを言うと、

小学3年生の主人公・けんたくんが、面倒なことを押し付けるためのニセモノ身代わりロボットを購入し、そのロボットに自分のことを事細かに説明する

というストーリーです。

 

その伝える内容は、名前家族身体的特徴好きなもの嫌いなもの出来ること出来ないこと

などなどたくさんあり、考えに考え、ひねりにひねり出しながら自分というものをロボット伝えていきます。

 

 

 

そして、説明していく過程で「楽しみながら自分自身を知っていく」のです。

 

クスッと笑える中にも、自分自身を知らなきゃなぁ…なんて思わせてくれる一冊です。

 

  

【自分には自分しか知らないことがたくさんある…だからこそ「自分を知る」って面白い!】

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 (引用:『ブロンズ新社』HPより)

 

 

 

けんたくんは、ロボットとの対話を通じ、最終的に以下のような考えにたどり着きます。

 

ぼくが かんがえることは だまってたら ぼくにしか わからない。

どんな人が なにをしようと ぼくの あたまのなかには ぜったいに だれも はいれない。

つまり ぼくのうちがわには ぼくしか はいれない ぼくだけの せかいが もうひとつ あるってことだ。

これって スゴイことだ。

 

 

当然のことですが、自分が見ている世界は自分が創っています。

 

でも、こんな簡単なことも忘れてしまい、

自分ではない他の人の基準に自分を合わせていませんか?

 

 

自分の中には自分しか分からないことが山ほどある

だからこそ自分自身のことを知ることは楽しいんですね!

 

 

もちろん「自分を知る面倒くささ」はあるものの、やはり

いくつになっても自分自身を探求する楽しさ

を心の奥底にしまっておきたいものですね。

 

 

 

 

 

絵本というのは、決してムリヤリに要旨(メッセージ)を感じるものではありません。

物語を読み進めていく内に、勝手に感じてしまうものです。

 

本作は、そんな感覚を久々に呼び起こしてくれたような気がします。

 

 

そんな『ぼくのニセモノをつくるには』

ぜひ一度パラパラとページをめくってみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは、今回これにて失礼します。

皆様に、心よりの感謝を込めて。

 

 

公平