どーも。寒くなったり暑くなったりで冬支度の時期の見定めに混乱中、公平(@kohei_nagura)です。
では早速ですが、本日は、
全世界クリエイター時代到来!?
という、ちょっと近未来チックな話をしていきたいと思います。
この先10年後は「価値をカタチにできる人」が重宝される!?
【目次】
【消費社会が生んだエンタメ産業】
〔Netflixが怒涛の勢いで会員数を増やしている理由〕
さて、最近やたら名前を聞くことが多くなってきたのでご存知かなとは思いますが、
Netflix(ネットフリックス)という動画配信サービスを知っていますか?
「ひとりじゃない、世界がある。」60秒CM | Netflix
このNetflix、実は個人的にすごーく思い出深いんですが、 だいぶ時を戻すこと数年前、
僕が大学2年生のとき、アメリカのポートランドという街に短期留学したときのこと。
ある日、当時のホストファミリーのお父さんが、「おーい、公平。これ使うかい?」と、
謎の暗号(のちにパスワードだと判明)の書かれた紙を渡してくれたことがキッカケでした。
よくわからずに「…なにこのパスワード?」と聞くと、「ヘイ、カモン!」と言われお父さんと大きな大きなリビングへ。
そして、めちゃくちゃバカデカいテレビの画面には「Netflix」の文字。
しばらくボーッと見ているとパッと画面が変わり、ビックリするくらい多くの映画の作品が出てきました。
そもそも、その当時は動画配信サービスの存在自体をまったく知らなかったので、
「ほぇ〜こんなサービスがアメリカにはあるのかぁ」と感動したのを思い出します。
…そして、時を戻すこと2020年10月現在。
いまも変わらず、「Amazonプライムビデオ」や「Hulu」、「U-NEXT」など同業のサービスの頂点に立っている「Netflix」。
これらのサービスが激しくしのぎを削っているのも、まさに消費社会が爆速してきたからです。
いわば、エンターテインメント産業の到来と言えるでしょう。
特に、Netflixは他の動画配信サービスと比べて、作品数がダントツで多いのが大きな人気の理由です。
個人的には、創業者のひとりである現CEOのヘイスティングスさんのストーリーも好きですね。
2001年の上場時に挙げていた、
世界最高のエンターテインメント事業を築き上げること
ライバル企業との競争に勝つこと
消費者の手元に好みの映画が届くように手助けすること
という3つの「Netflixの使命」が、また人を惹きつける魅力じゃないでしょうか?
〔エンタメ産業が勃興する時代はもうそこに…!〕
では、そもそもの「エンタメ産業」ってなんなんでしょうか?
エンターテインメント業界は、遊びやレジャー分野において幅広い業態を抱えています。例えば、スポーツ、映像(映画・アニメーション・テレビなど)、音楽(コンサート・カラオケなど)、演劇、演芸(落語・漫才・コント・声帯模写・腹話術など)、サーカス、ゲーム、遊園地、ギャンブル、おもちゃなど。人を楽しませるのが目的となる業種で、その作品、商品、サービスなどを利用している人たちを実際のパフォーマンスなどで楽しませるほか、作品や舞台などを企画・演出する裏方で支える仕事や、広く知ってもらうための開発・企画・宣伝する仕事に携わります。
先ほども言ったように、この世界はコロナショックを境に、より消費社会にシフトしつつあります。
ただ、その矛先がエンターテイメント関連になってきているのが特徴。
われわれ消費者が、とにかく娯楽関連にお金をかける傾向がかなり強まってきました。
なぜかというと、すべての仕事をAIが行ってくれるようになったからです。
つまりは、だいぶやらなければいけない仕事が減り「余暇万歳!」の状態になったということです。
さらには、コロナの巣ごもり消費も追いうちをかけ、予想以上のエンタメ産業の盛り上がりを見せているわけです。
まさに、ニンテンドースイッチ『あつまれ どうぶつの森』なんかはそのいい例です。
ただ同時に、AIの登場によりブルシット・ジョブも増えてきました。
ブルシット・ジョブというのは、「…それ、本当に必要?」というお仕事。
最終的な実用的定義=ブルシット・ジョブとは、被雇用者本人でさえ、その存在を正当化しがたいほど、完璧に無意味で、不必要で、有害でもある有償な雇用の形態である。とはいえ、その雇用条件の一環として、本人は、そうでないと取り繕わなければならないように感じている。
(引用:『ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論』より)
いってみれば、
本来ならばAIの登場でめちゃくちゃ削減できる仕事を、むしろ増加させてしまっているのが現代の問題だというのです。
ただ、あくまでもこの点は今回の「エンタメ業界」の話からズレてしまうので、またいずれの機会にでも…
【AI時代は、クリエイターこそが強い。】
〔クリエイターは、役割や価値を生み出す人〕
では、そんなエンタメ産業の勃興から予測、提案できることはなんでしょうか?
それは、クリエイターたれ、ということです。
まぁ「クリエイター」とひと口に言っても様々ですので、 まずはクリエイターの定義を考えてみることにしましょう。
創造者、創作者をいう。広告業界では、広告をつくる創作技術者。広告制作にたずさわるアート・ディレクター、イラストレーター、コピーライター、カメラマンなどの総称。
(引用:クリエーターとは何? Weblio辞書より)
…うん、なかなか抽象的でイメージがわかないですね(笑)。
では、ある本に書いてあるクリエイターの7分類を見てみます。
1.マスコミ系クリエイター
2.エンターテインメント系クリエイター
3.建築・工業系デザイナー
4.服飾・インテリア系クリエイター
5.美術家・芸術家
6.伝統工芸家
7.その他のクリエイター
(引用:『クリエイターのハローワーク』より)
ここまで詳しくなると、ちょっとだけイメージがつかみやすくなるのではないでしょうか?
その業種がなんであれ、なにかを「クリエイト(創造する)」をしている人たちのことですね。
ただ、これでも「う〜ん…」とモヤモヤしてる方もいらっしゃるかと思います。
(というか、僕もこれだけじゃ「クリエイターって何!?」となりました。笑)
そんな折、以下のようなめっちゃわかりやすい説明を見つけました。
クリエイターとは総合格闘技ができる人にこそ付けられる
クリエイターは、企業や個人の多種多様な案件を成功させる、成功請負人と言えます。企画力、アイデアを出す力、デザイン、マーケティング、ディレクション能力、ライティング、グラフィック能力、プログラミングスキルなど、複数の圧倒的なスキルを持ち合わせることによって、1つの専門家にはできない案件を請け負えるのがクリエイターと言えます。
(引用:クリエイターとは?クリエイターの定義より)
いわゆる、クリエイターとは総合格闘技ができる人とのことです。
立ち技あり、寝技あり、さまざまなファイトスタイルをもち、相手の型(空手?キックボクシング?柔術?)に合わせ使い分けることが大事です。
※個人的に昔ボクシングからのキックボクシングをやっていて、現在はUFC(総合格闘技)が大好きです。 UFCを語らせたら丸々数日間は話せると思うので、いまは深入りしないでおきましょう(笑)
…ま、つまりは、
総合格闘家のように自分の強みを活かしながらも社会での役割だったり価値を生み出すことができる人がクリエイターです。
そして、このクリエイターというのは、なにも限られた人の特権などではなく、
すべての人に平等に与えられている才能だということは意外と気づかれていません。
このクリエイターになることこそ、まさに役割を生み出せる人こそが、この世の中をうまく乗り切っていきます。
たとえば、なにかあなたがポスターや掲示物を作成してくれと頼まれたとします。
そんなとき、
「ここは見やすくするために色を変えよう!」
とか、
「ここはいちばん伝えたいことだから上の方に書いて文字も大きくしよう!」
など、いろいろ工夫してポスターや掲示物を作成すると思います。
これって、もう立派なクリエイターじゃないですか?
だって、その作成したポスターや掲示物が見る人の目に入り「価値」を生み出しているからです。
この時点で、十分すぎるほど社会の誰かに「役割」を果たしています。
〔『中観(ちゅうがん)』という悟りのような考え方〕
これに関連してですが、おもしろい考え方として『空(くう)』という考え方があります。
アイデアとしては『0(ゼロ)』に近いですが、簡単にいうと
「あるかもしれないし、ないかもしれない。」という漠然とした考えです。
そして、この考えはザックリと「空観(くうがん)」といいます。
ただ、この考えをもつと過激な思想になってしまう可能性があります。
なぜなら、この世界が『空』だということで「うつろ」な感覚をもつようになりニヒリズム(虚無主義)になってしまうからです。
そこで必要になるのが、「空観」にプラスアルファ。
そのプラスアルファというのが、「仮観(けがん)」という考え方です
要は、
「この世界が『空』ならば仮に役割をもたせてしまえばいい」という考え方ですね。
具体例をあげると、あなたの前にテーブルがあるとします。
これは、あなたが「ものを置くためのテーブル」と認識しているとするなら、
それは目の前のテーブルに対して自分なりの役割を持たせていることになります。
逆に、未開の土地の人がテーブルを見て「ただの木のカタマリ」とみなせば、
それはテーブルに対して価値も役割もないので「仮観」とはならないということです。
そして、この「空観=世の中『空』である」を身につけたうえで「仮観=すべてのものに仮の役割をもたせる」…
この考え方を自分のものにすれば、最終的にミックスし「中観(ちゅうがん)」ということになります。
つまり、ちょっと話がそれてしまいましたが、職種がどうあれ
クリエイターは、この「中観」というものをつくりだす最高に尊いお仕事なわけです。
【まとめ:価値をカタチにする】
いかがでしたか?
ここまで、レジャー産業の話から始まって、クリエイターの話、さらには「空」という話までお伝えさせていただきました。
おそらく、なかなか難しい話だったので腑に落ちるまで時間がかかったかなとは思うのですが、
まとめると「世の中に役割を生み出したり価値を創造できる人こそが強い」ということです。
経営学的にいえば、イノベーションを生み出せる人こそ生き残るということです。
この「価値をカタチにする」ことこそ崇高なことですし、まさに人間が生きている理由なのかなぁとも最近感じています。
あなたも、ぜひ自分の眠っている才能をユサユサ揺らして起こしてあげて(笑)、
クリエイターのように「世の中に価値を生み出す存在」になってくださいね!
それでは、今回これにて失礼します。
皆様に、心よりの感謝を込めて。
公平