時々、まわりみち。

真面目で優しいが故に自分が傷付く…そんな生きづらさを感じる人が強かに生きるヒントを綴ります。

安定なき挑戦は「真の勇気」ではない、単なる「猪突猛進」である。

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どーも。『バチェロレッテ・ジャパン』にハマりすぎて1週間ですべて見終えてしまいました、公平(@kohei_nagura)です。 

 


『バチェロレッテ ・ジャパン』ー『残るか、脱落か』編

 

 

 

さて本日は、よくプラスの意味として使われている『挑戦』という言葉について、ちょっと一石を投じてみます。 

 

 

 

キミは『挑戦』というコトバを過信しすぎてないか…!?

 

 

 

【『安定』のない『挑戦』など無意味である】

 

さて、あなたも日頃よく聞くであろう『挑戦』というコトバ。

 

実は、これって「ある条件」を満たさないと威力を発揮しない、というかまるで逆効果になってしまうこと知っていますか?

 

 

全ての挑戦し続けてる人達へ

今がダメでも大丈夫

悩んでもいい迷うな

俺は行く走り続ける

 

 


【Official Video】般若 / 挑戦 [Dir. NO COVER ART STUDIO / Prod. DJ FUMIRATCH] (P)(C)2019 昭和レコード

 

挑戦

挑戦

  • 般若
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 

 

個人的にも敬愛しまくっている般若さんの『挑戦』という曲の歌詞のとおり、

「悩んでもいいから迷うな」とあるように挑戦することはスバラシイことです。

 

 

 

ただですね、やはり「アレ」がない『挑戦』は無意味になってしまうんじゃないかと。

 その「アレ」とは…逆説的ですが『安定』です。

 

 

 

「おい!そんな『挑戦』と『安定』なんて真逆もいいところだ!いい加減にしろ!」

なーんて声も聞こえてきそうですね。

 

 

だけどですね、なんだかんだでご自身の『挑戦』体験を照らし合わせてみてください。

 

すると、その『挑戦』の前に必ずといっていいほど『安定』があったことに気がつくはずです。

 

 

 

 

 

たとえば、お金について。

 

なかには、「お金さえなくてもなんとかやっていけるんだ!」と豪語される方もいらっしゃるかと思いますが、

人間というのは案外弱いもので、収入の心配がないという状態が極めて大切で安定がなければ挑戦できません。

  

やはり、お金がないと「愛」を手に入れるのに苦労するでしょうし、

当然「起業」するにしたって、いろいろ苦難の連続になるでしょう。

 

 

すなわち、お金という『安定』ありきの『挑戦』なわけです。

 

 

 

逆に安定がなければ、もうそれは猪突猛進(ちょとつもうしん)です。

 

いいかえれば、後先ことを考えずに突っ込むイノシシのような「蛮勇(ばんゆう)」でしかありません。

 

 

つまりは、

人はみな安定があることから挑戦できるのであり、それが真の勇気というものなのです。

 

 

 

【ちゃんと気持ちにゆとりがもてるからこそ、やりたいことに果敢に挑戦ができる。】

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それでですね、なぜこのような「挑戦論」を考えたかというと、

僕が携わっている塾で受験生が『挑戦』しているのを見ていたからです。

 

「基礎の内容が終わったので新しい実践用のテキストに挑戦」

「滑り止め校の過去問が終わったので実力相応校の過去問に挑戦」

などなど、日々の生徒の『挑戦』する姿に心を動かされている今日この頃。

 

 

でも、ここで「あれ…待てよ?」と。

もちろん、生徒の中には『挑戦』を拒むコもいるわけで。

 

そこにはフィーチャーされず、この前向きに『挑戦』している生徒だけにスポットライトが当たるのもおかしな話だぞ、と。

 

 

 

でもこのポイントというのが、まさに「受験生が心にゆとりを持てているかどうか」なのです。

いわば、心の『安定』です。

 

 

この精神面の安定感がないと、挑戦するのも躊躇してしまいます。

 

これまでの勉強の中で、「前は◯◯点も上がったから次もイケるはず!」など、

自分の中で希望を見出していないと上位校の過去問なんて解けるわけがありません。

 

 

 

でも、これって生徒だけじゃなく大人も同じこと。

 

当然、「経済面」や「精神面」など『安定』を欠くような人で『挑戦』して結果を出してる人なんて99.99%いないのではないかと思います(笑)。

 

 

 

日々めっちゃキラキラしながら『挑戦』し続けている憧れのマトのような人、

あなたの周りにも少なからずひとりくらいはいらっしゃるのではないでしょうか?

  

そんな人たちは、例外なくなんだかんだで「お金に余裕がある」だとか、

「落ち着いて普段から冷静沈着」だとか安定感ハンパない人たちですよね。

 

 

 

 

 

ただ勘違いしていただきたくないのですが、もちろん『挑戦』するという気持ちは大切なことです。

人間、この『挑戦』がなければ進歩もないですし、個人的な成長もなくなってしまいます。

 

ひいては、それが国の成長の足かせになり世界の発展にも大きく影響を及ぼします。

 

 

 

しかしながら、その『挑戦』について『安定』を確信してから行動にうつすのが非常に重要なのです。

 

とにかく、まずは『安定』、そのあと『挑戦』。

 

なにやら逆説的なので、だいぶモヤモヤは残ってしまうかもしれませんが、

ヘーゲルの「アウフヘーベン(※)」だと思えば少しは腑に落ちるかもしれません。

 

「アウフヘーベン(止揚)」とは、ドイツの哲学者・ヘーゲルによって生み出された概念。何事でも、「正しいもの(正)」と「逆の意見のもの(反)」が合わさってひとつ上のステージにいくこと(合)を、ドイツ語で「アウフヘーベン」といいます。

pdmagazine.jp

 

 

 

くり返しになりますが、

安定なき挑戦は「真の勇気」ではなく、単なる「猪突猛進」です。

 

 

みなさまも今後『挑戦』する際、新しいことに『挑戦』すること自体は非常に尊いことなのですが、

ぜひ『挑戦』する前には『安定』しているかだけ確認するよう習慣化してみてはいかがでしょうか? 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは、今回これにて失礼します。

皆様に、心よりの感謝を込めて。

 

 

公平