(画像引用:2020年8月31日付『日本経済新聞』朝刊より)
どーも。マリリンマンソン『This is the New Shit』のサビの爆発力に改めて震えてます、公平(@kohei_nagura)です。
Marilyn Manson - This Is The New Shit (The Matrix Reloaded)
さてさて、ついに決まりましたね。
第99代内閣総理大臣・菅新首相が誕生です!
さっそく昨日2020年9月16日より、新内閣が発足しました。
安倍総理「一議員として菅政権支える」最長政権に幕(2020年9月16日)
おととい投開票の総裁選で、自民党は菅義偉(すがよしひで)官房長官を第26代総裁に選出しました。
菅さんは、有効投票数534票の7割にあたる377票を獲得したのに対し、
89票の岸田さんと68票の石破さんを大きく引き離し、とにかく圧勝でした。
任期は安倍さんの残り任期である2021年9月までと1年の短期間ですが、そんな今回はですね、
「次期総裁に決まった菅さんに関して思うこと」というテーマでお話ししたいと思います。
【日本全体が菅(すが)新首相に期待!】
もともとは秋田県出身、議員を父にもたない非世襲の議員となる菅さん。
高校卒業後に上京し、大学に通うお金をためるため段ボール工場や市場で働いていましたが、やがて大学に入り、
卒業後は電気設備会社での勤務を経て、横浜市を地盤とする小此木(おこのぎ)彦三郎衆院議員の秘書になります。
「この国を動かしているのは政治なのではないかと思い至った」と若かりし菅さんが言うように、
約11年間の秘書の下積み生活、そして38歳の時に横浜市議になり徐々に政治家への道を歩み始めました。
国を変えるため政治家を志し、選挙活動で1日300軒、合計で3万軒もの家を回り、靴を6足履きつぶしたなどなど、
かの田中角栄元首相のような国民宰相に近い「たたき上げ」となるエピソードをたくさんもっているのが管さんです。
その中でも、とにかく個人的に「スゴい!」と感じているのが、
2009年に古賀派(現岸田派)を抜け無派閥となったまま総裁就任したことです。
今回の流れとしては、いちばん最初に二階派がまず支持を打ち出し、そこに細田派、麻生派、
竹下派、石原派など、それぞれの派閥が流れに乗って菅さんを推してきたという経緯があります。
これって、ふつーに考えて相当スゴいことじゃないですか?
あなたの周りを見渡してみても、たとえば会社なんかで、
「どこの派閥に属するか」で会社人生が大きく決まってきませんか?(笑)
そんなかんじで、もともと派閥が合わさることでリーダーが決まってきた自民党の歴史でも、
派閥に属していない菅新総裁の誕生が、いかに異例でいかにアリエナイことかがわかりますね。
そんな管さんが、約7年半も続いた安倍さんから政権を受け継ぎバトンタッチし、
だいぶ、日本全体にとっても大きく期待値が高まっているんじゃないかと思います。
では、
この「国民の感覚」に近いモノをもっている菅さんに期待することはどんなことでしょうか?
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【自助、共助、公助。】
(画像引用:NHK政治マガジンより)
とにかく、菅さんといえばこのキャッチフレーズ。
「自助、共助、公助」です。
まず自分でできることはまず自分でやる。自分でできなくなったらまずは家族とか地域で支えてもらう。そしてそれでもダメであればそれは必ず国が責任を持って守ってくれる。そうした信頼のある国づくりというものを行なっていきたいと思います。
(引用:2020年8月31日付『日本経済新聞』朝刊より)
これは、自民党総裁選の場で菅さんがフリップに書いて実際に述べていたコトバです。
特に菅さんは「たたき上げ」の自負があるのか、「自助」に対してスゴい力を入れていることがうかがえます。
「自分のことは自分でする、それが難しいものについて隣近所や会社などで支えあうのが『共助』です。そして、最後に国が責任をもって支えるのが『公助』という順番です」。
(引用:官僚を動かせ 政治家の覚悟より)
この「まずは自分のことは自分でする」という箇所、これは個人的にものすごく共感しています。
この国(もちろん日本だけに限らないですが)の、いかに他人・国任せな人の多いことか。
「え?それホントに自分で努力してみたの?」と言いたくなるような態度。
そこからの、うまくいかなかったときの他人に対する責任のなすりつけ。
いやいや、待てよと。
まずは「自助」だろう、と。
ただ、もちろんそのうえでうまくいかないのであれば、そこは組織で支え合う「公助」の段階にうつるわけです。
当たり前ですが、人の「命」はいちばん大事です。
これは、疑いようのない事実です。
そのため、国がセーフティーネットを整えておくことは政府の義務です。
そういった意味で、最低限だけ政府、そのほかは菅さんが言うように、
国民が主体的に「自分のことは自分でする」精神を養うこと。
まさに、これぞ経済学の祖・アダムスミスがいう「小さな政府(=夜警国家)」です。
具体的に、この自由放任主義でうまくいっている(?)のがアメリカのトランプ大統領。
ここでは、このスミスの自由放任(=小さな政府/夜警国家)について、
「社会の秩序と繁栄に関する論理一貫したひとつの思想体系」だと考えてください。
これを考えると、もちろんトランプ政権に非難する声もたくさんあるかとは思いますが(笑)、
結局は、「キミたち自分でやれることは自分でやりなさいね」というのがトランプさんの考え。
まぁ、おそらく実業家をするなかで過去に4度の破産も経験してるので、
「困ったときホントに助けられるのは自分しかいない」とわかっているのでしょう。
ただ、これは政治分野に限らず、世界で最も大きな影響力を持つ経営コンサルタントであった、
スティーブン・R・コヴィー博士の名著『7つの習慣』でも「自助、共助」の記載があります。
「7つの習慣」の根底にあるのが、「インサイド・アウト(内から外へ)」という概念です。これは、真の成功と幸福に導くものは、優れた人格を持つことであり、自分自身の内面(インサイド)から外(アウト)に働きかけることであるというような考え方です。つまり、周囲に影響を与えるには、まず自分から変えなければいけないということですね。
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完訳 7つの習慣 人格主義の回復: Powerful Lessons in Personal Change
- 作者:スティーブン・R・コヴィー
- 発売日: 2014/05/23
- メディア: Kindle版
…と、だいぶ大きく話がそれてきてしまいましたが(笑)、要は、
菅さんの「自助、共助、公助」というフレーズは本質をついているんじゃないかという話です。
2013年7月、菅さんが官房長官になって母校の湯沢高校で講演した際にも言っていたセリフがあります。
それが、
「相談をしたうえで、結論を出すのは自分です。責任を負うのも自分です。人は助けてくれません」
というもの。
いやぁ…さすがだなぁ、と思いましたね。
昔から変わらず、目指すべき国家像として「自助、共助、公助、そして絆だ。」というように、菅さんは、
まず自分でやり、地域や家族が助け合い、その上で政府が守るというしっかりとした理念があります。
実際、国民宰相の片鱗を見せており、
「縦割り行政、前例主義、既得権益を打破して規制改革を進め、信頼される社会をつくる。」
と述べています。
そのほか、「経済政策」「コロナ対策」「外交」などなど、
これまでの安倍政権を継承しながらも、菅さんの独自路線をいってくれるんじゃないかと期待してます。
たった1年と安倍さんの残り任期である短期間の就任ではありますが、「意志あれば道あり」のとおり、
この期間で、より強い確固たる想いで日本が良い方向に進んでいけばいいなぁと思う今日この頃なのです。
それでは、今回これにて失礼します。
皆様に、心よりの感謝を込めて。
公平